「語学留学をしてみたい!」そう思う人は多いです。
中でも、3ヶ月未満の短期留学を選択する人数は年々増加し、海外留学者全体の約半数を占めます。
しかし、短期留学を経験しても、その後に活かすことができない、辛い体験になってしまう、など、残念ながら語学留学の効果を実感できないことも多いです。
この記事では、短期留学で陥りがちな5つの落とし穴と、実体験に基づく具体的な対策方法を紹介します。
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もくじ / Table Of Contents
留学しても話せない!?言語を習得しようとしている
あなたにとって、語学留学の目的はなんですか?
「当然、語学を身につけること」と思うかもしれません。
しかし、短期留学から学ぶことは、英語だけではありません。むしろ、現地で直面する悩みは言語以外のことが多いです。
あまり意識したことはないかもしれませんが、英語は、教科ではなく言語です。言語の習得度は、基本的にその言語を使う時間に比例します。短期間で言語を完全に習得することは、現実的に不可能です。
従って、語学上達が目的であるにも関わらず、短期留学で語学力が身についたと実感することは、非常に困難です。
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ついていけない!?カルチャーショックを解決できない
「え、なにこれ。。。」海外に降り立つと違いを感じることはたくさんあります。
「カルチャーショック」とは、文化の違い「カルチャーギャップ」に戸惑うことを意味します。
例えば、天井が高い、文字表記が読めない、目線が合わない、料理方法が違う、などその戸惑いはさまざまです。
ヨーロッパのように多くの国が隣接する国間の行き来では、違和感を感じることは少ないかもしれません。言語も、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、近隣国間で言語そのものが酷似することから、英語を加えた5ヶ国語を使いこなすヨーロッパ人は少なくありません。
しかし、日本は島国で、文化独自性も非常に強い国です。日本以外で、日本語を母国語とする国はありませんし、日本語に酷似する言語を使う国もありません。漢字は中国に共通しますが、その発音や文法は大きく異なることから、言語が類似しているとは言えません。
つまり、日本人は、どの国に留学するにしても、カルチャーショックを受ける可能性は高いと言えるでしょう。
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辛い帰りたい!?ホームシックを感じてしまう
海外留学中に、ホームシックを感じる人は多いです。
とはいえ、ホームシックを感じる場面は、常に海外とは限りません。
学生生活や就職などにより生活環境が変わったとき、「以前の方が心地よかったな」と、前の生活に戻りたいと思ったことはないでしょうか。
右の図のように、新しい環境に馴染みきることができない時に感じる違和感も、「ホームシック」に酷似した感情です。ホームシックは、カルチャーショックと深く連動します。カルチャーショックを強く感じることは、ホームシックにかかる可能性を高めてしまうのです。
他と違うこと、居心地がしっくりこないこと、その疎外感は「異文化の刺激」です。
そして、異国の普通が自分の意外であることの発見は、視野を広げる貴重な第一歩です。
違いや驚きを、「心地よさ」に変えられるよう、前向きに向き合うことで、新環境の「普通」の発見を楽しむことができるようになります。
つまり、カルチャーショックへの違和感を緩和することができれば、ホームシックを感じる可能性を限りなく低めることができます。
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言語習得の壁!?現地で日本人と友達になってしまう
あなたは、海外留学を検討するとき、どこに相談しますか?
日本にある留学代理店や、旅行代理店、英会話スクール、学校を介して準備を進める人が多いです。海外留学のために、現地の情報を自分で収集し、現地の語学学校と直接やりとりをする人は、非常に稀でしょう。
つまり、留学先の語学学校は、日本の企業や学校と提携している場合が多いということになります。従って、留学先の語学学校で、日本人と出会う可能性は高いといって良いでしょう。
語学を学ぶために海外に滞在することを選択したにも関わらず、現地で日本人と過ごすことは、英語に触れる時間を大幅に狭めてしまうことを意味します。
限られた短期留学の期間中、最大限に語学を習得するためには、どれだけ多くの時間を英語に費やすことができるかが重要なポイントです。
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話したいのに話せない!?つらいと怖気付いてしまう
日本人にとって英語は教科の1つになりがちです。
つまり、テキストの例文や文法を暗記し、テストの回答を埋めるために単語を覚えます。
暗記の勉強法には、習得を妨げる大きな落とし穴があります。
それは、自分の伝えたいことを表現する必要がないということです。
与えられた単語を使って文章を作成することはできても、自分の表現したいことを文章にすることはできません。例え単語を知っていても、文法や語順などの細かいミスを恐れ、発言に至らない場合もあります。
頭で考えはしても、発言しなければ、コミュニケーションは成り立たないのです。
つまり、発言が迫られる留学先で初めて、「思った以上に、英語を全然話せない」ことに気付きます。
そして、その事実に落ち込むことは、不幸にも、さらに発言意欲を低下させるという、負の連鎖を引き起こします。怖気付いて身動きが取れない状態に自分を追い込んでしまうことになりかねません。
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まとめ:短期留学を意味あるものにするには?
これまで、短期留学で陥りがちな5つの落とし穴について解説してきました。
・言語を習得しようとしている(現地で直面する悩みが言語以外のことが多い)
・カルチャーショックを解決できない(日本は独自文化性が強くどこの国とも異なることが多い)
・ホームシックを感じてしまう(疎外感は違いを認識して受け入れる第一歩)
・現地で日本人と友達になってしまう(英語環境に費やす時間イコール学びの時間)
・つらいと怖気付いてしまう(自分の表現を求められて初めて発言できないと気づく)
繰り返しますが、英語は、教科ではなく言語です。日常生活と共存する文化です。
短期留学での学びを最大限に高めるには、現地の「日常」をどれだけ「自分の普通」として居心地良く過ごすことができるかが、とても重要です。
とはいっても、カルチャーショックに慣れるには、個人差はあるものの、ある程度時間が必要です。海外滞在を意味ある記憶にするためには、カルチャーショックを楽しむマインドを育てることが効果的です。
私も、全く免疫のない海外の国に降り立ったとき、強いカルチャーショックを感じ、戸惑ったことがありました。しかし、その違いを「はぁ?」ではなく、「へぇ」と、とりあえず頷いてみるように意識するだけで、随分気楽に向き合うことができるようになりました。
陥りがちな5つの落とし穴を意識し、「違い」への不安を「興味」に変えましょう。「日本との違いを見つけに行く」心持ちで、留学先の国の文化や生活に関心を持ち、現地の人々とできるだけ多くの時間を過ごしましょう。
日本に触れない時間を心地よく過ごすことは、短期集中での英語力上達以上に、語学留学を楽しむこと、に直結します。そして、意味ある経験の記憶は、継続的に英語を習得する意欲を駆り立て、次のチャレンジへの原動力となります。
ぜひ、試してみてくださいね。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。