英語が聞き取れない、、、、そう悩む人は多いです。
とはいえ、英語は言語です。英語が目的ではなく、フォーカスは話す内容です。
そして英会話においては、視覚も研ぎ澄ませて内容にフォーカスすることでフルに活用して理解度は格段に異なります。
さらに、音声のみのリスニングであっても、情景を想像することで会話の軸の理解度を上げることができます。
この記事では、英語をより聞き取りやすくする効果的なアプローチを具体的に解説します。
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もくじ / Table Of Contents
リスニングが上達しない!?フォーカスは英語ではなく内容
英語リスニンング、聞き取るとき何に集中してますか?
聞き取りができるためには大きく分けて2つの要素があります。英語の音解釈と意味解釈です。
つまり、音が解釈できても意味が理解できなければ聞き取りができるとはいえません。
リスニングの上達を試みるとき、一言一句音を聞き取ろうと神経を集中させがちです。
しかし、音に集中しても英語は理解できません。
内容解釈には、話のテーマを意識しながら音を聴くという「内容」への集中が不可欠です。
例えば立ち話の雑談、どんな話題を想定できますか?
子供たちが出かける目的の話、帰ってくる時間の話、出かけ先への道順の話、、、、、想定できるテーマはさまざまです。
テーマの把握は、想像力と状況判断です。
つまり、例えば日本人にとって聞き取りづらい「l」と「r」、単語では「glass(ガラス), glasses(めがね)」と「grass(芝生)」などが想定できます。そして、これらの単語、音は似ていますが使う状況は全く異なります。
写真で黒いパーカーを着た女の子は黒いサングラス(sun glasses)をしていますが、例えばサングラスの話題をするとして、その状況で芝生が絡むような単語はまず出てこないでしょう。
冒頭で話題のテーマを意識することで、英語リスニングそのもの理解レベルは各段に変わります。
テーマを正しく捉えることができるようになることで、耳にする音に対して話題に関連する単語を紐付ける意識を働かせることができるようになります。
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英語は全然わからない!?リスニングに詳細部は気にしない!
英語リスニング、全ての単語を聞き取ろうとしてませんか?
確かに、単語力強化のための単語リスニングにおいては単語のスペルと音を照らし合わせて理解することが必要です。
とはいえ、文章や会話のリスニングは単語へのアプローチと聞き取りのコツが全く異なります。
細かいところに拘らず音声のリズムやイントネーションからキー単語を繋げることで、ストーリーの大枠を把握できます。
例えば次の音声、あなたはどのくらい聞き取りできますか。
(※)source: How to Improve Your English Listening
もう一度、今度は文字を見ながら聴いてみましょう。赤字はストーリーの主要単語、青字は内容のテーマキーワードです。
英文リスニングの例:(※)
I’m going to ask you about four different situations where you would hear spoken English.
You should think about whether understanding spoken English would be easy or difficult for you.
First, you’re listening to an English teacher, speaking British English, speaking slowly and clearly.
Easy or difficult?
Next, you’re listening to a native English speaker from Scotland, who speaks with a Scottish accent, and also uses a lot of slang and idiomatic English.
Would this be easy or difficult for you?
Next, you’re on a train. There are four non-native speakers from four different countries talking to each other. They have different accents.
Do you think you could understand their conversation?
Finally, you’re listening to a news show on the radio or as a podcast. There are many different speakers, and of course, you can’t see them.
How would you find this?
全ての音が聞き取れるに越したことはありませんが、ほぼ必ず聞き取りにくい単語はあります。
また、強調される箇所の単語はクリアに発音されますが、それ以外の箇所の単語は音が低かったり繋がったりして単語として聞き取りづらい要素を含むことも多いです。
ストーリーを捉えるには一語一句を全て聞き取る必要はありません。
例文のメイン要素:
・冒頭(頭出し):four different situations, spoken English.
・テーマ: understanding spoken English, easy or difficult for you.
・選択肢1:First, British English, speaking slowly and clearly.
・選択肢2:Next, native English speaker from Scotland, Scottish accent
・選択肢3:Next, four non-native speakers from four different countries
・選択肢4:Finally, radio or as a podcast, many different speakers, can’t see them.
・おさらい:How would you find this?
一見長く見える文章、リスニングのメインは箇条書きにしてしまえるくらいのシンプルな構成です。
そして、テーマである「easy or difficult for you」の要素が要所要所に繰り返されています。
このように、英語のリスニングは、単語の音を全て聞き取る必要はありません。
大きな雫の箇所にフォーカスする、つまり要所要所のキーワードを繋げることでストーリーを把握することができます。
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英語の発音変化は難しい!?理解には言いやすいの実感が近道
英語の音って変化する。。なぜ!?悩みますよね。
英語のリスニングといいますが、要は口語の聞き取りです。その発音には口語ならではの特徴が出ます。
音の変化を「言いやすくなっただけ」と捉えることで、英語のリスニングは格段に理解しやすくなります。
口の動かし方や発声を繰り返して、単語の音を徐々に早めて音の変化を実感しましょう。
先程のリスニング音声の文章にも典型的な音の変化を含む箇所は多数あります。
音声変化の例:
・リンキング(音がつながる):Next, you’re on a train. → onna train(オンナ)
・リダクション(音がなくなる):Would this be easy or difficult for you? → woul dhi be(ウッディッビィ)
なぜこのように音が変わると発音しやすくなるのかを実感してみましょう。
まずリンキングの例です。この場合「on(オン)」では口をとじ「a(ア)」で再度口を開きます。
そして、繰り返しながら速めます。すると、口の開閉が速度を妨害していることに気づきます。
つまり速く発音するためには舌の位置を変える必要があります。舌を歯で一瞬挟むように挟むことで、2つの単語「on」と「a」はより短く速く、伴って音は「ナ」に変わります。
次にリダクションです。これは、「would(ウゥッドゥ)」と「this(ディス)」の「d(ドゥ)」で口を閉じ「thi(ディ)」で口を横に開きます。さらに、口の形の変化と合わせて「d(ドゥ)」と「thi(ディ)」の音は酷似しています。
そして、同じように「d(ドゥ)+thi(ディ)」を繰り返しながら速めます。すると次第に「d」のそのものの音が欠落し「dhi(ディ)」に統合されていきます。
このように、英語の音は速くそして発音しやすくするするために自然に変化していきます。
口や舌の位置で言いやすさを意識することにより、音の変化を自然なこととして受け止めることができるようになります。
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リスニングは早すぎる!?わからない先入観がわかるを妨げる
英語の聞き取り「わからないなぁ、、、」と思って聞いてませんか?
1度聞いて「あ、ここわからない」と思ったところは、大抵何度聞き直してもわかりません。
つまり「わからなかったところ」という記憶がある状態では「わからない」という先入観が先に立ってしまい回数を重ねて多ところで解決しないことが多いのです。
とはいえ、わかる要素を含む何らかの補足情報を取り込むことで、何がわからなかったのかを理解することは可能です。
「わからない」リスニングの補足手段:
・速度を落とす:リンキングや単語の音を分解しながら聞き取りやすくなる
・動画で確認:ジェスチャーなどの視覚情報からプラスアルファの情報を取り入れる
・スクリプトを見る:subscriptなどを活用し、聴覚と視覚を照らし合わせる
同じ内容の速度を落とすのはイメージしやすいでしょう。「Could you say it again?(もう一度お願いできますか)」「could you speak slowly?(ゆっくり言っていただけますか)」英会話の定型文にもほぼ必ずノミネートします。
対面の会話、電話の会話より格段に気軽ですよね。これは表情やジェスチャー、地図などの補助情報源を使ったやり取りが可能になるためです。上のリスニングの動画では「four different situations」や「four non-native speakers」など「four」で指を4本立て数字をジェスチャーしています。
そして「スクリプトを見る」これは絵本を読んでもらう感覚に似ています。速度を遅くした上でさらにスクリプトを目で追いながら聴くことで、リンキングの箇所や聞き取りにくいと感じた単語を具体的に特定することができます。
このように、情報量を増やすことで、英語リスニングの苦手意識に対する先入観を緩和することができます。
あなたにとってどの方法がフィットするのか、いろいろ試してみましょう。
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英語リスニングの聞き流し効果は!?レベルで異なるその期待
聞き流しているうちに聞き取れるようになるかな、、、、、期待したいですよね。
初期の段階からいきなり聞き流しても、単語や意味をを聞き取れるようにはなりません。
英語に関わらず言語の理解は、基本的に「音→単語→文→物語」というステップを踏みます。
リスニングの種類:
・音:文字の認識には「フォニックス」の繰り返しが効果的。「文字の名前+音+単語」のセットでリズムに乗せる
・単語(音の理解):音を含む単語のバラエティ理解に効果的。「単語+視覚情報」のセットでリズムに乗せる
・単語(語彙の拡張):テーマ別の語彙拡大に効果的。「単語+読み方(発音記号)+日本語訳」で繰り返す
・単語(文の中の単語):文の中の単語を聞き取る。「単語+読み方+例文」で繰り返す
・意味(文と発音):文を構成する語を聞き取り全体の意味を捉える。文章としてのイントネーションに慣れる
・文章(長文や会話):会話やストーリーを理解する。文のキーポイントを繋げて全体概要を把握する
・物語(本や映画):段落やシーンとしてのストーリーを理解する。細かいところは気にしない
伴い、聞き流しの効果見込みも段階やレベルによって異なります。聞き流す音源の種類も当然強く関連します。
リスニング音源の種類と見込まれる効果:
・フォニックス:初期導入レベル。「文字の名前+音+単語」のセットを紐付ける導入段階の英語耳効果
・単語教材(動画):初期導入レベル。「単語+視覚情報」で感覚的に単語を理解する英語脳刺激効果
・単語教材(テキスト+音源):中級レベル。「英単語+日本語訳」でアクセントに慣れる初期段階の英語耳刺激効果
・単語教材(テキスト+音源):中級レベル。「英単語+例文」でイントネーションに慣れる中級の英語耳刺激効果
・長文教材(テキスト+音源):上級導入レベル。アクセント+イントネーションをそのまま理解する中級の英語脳・英語耳刺激効果
・ラジオニュースや動画教材:上級レベル。速さや話し手のアクセントに慣れる上級の英語脳・英語耳刺激
・映画やテレビ番組:超上級レベル。ストーリーや専門用語・スラングや間の感覚に慣れる超上級の英語脳・英語耳刺激
とはいえ、英語の聞き流しといってもただ流してもわかるようにはなりません。
また、上級では統合されますが、初期段階では刺激される能力(英語耳・英語脳)も種類によりある程度明 確に異なります。
以降でレベル別に効果的なアプローチを解説します。
初級段階:情報量は限られる!観て真似して繰り返す聞き流し
あなたは英語の子供向け動画、観てますか?
初期導入レベルのフォニックスや語彙動画は、ある程度ひたすら聞き流しから入ることは可能です。
音源そのものの情報量が少なく、発音もはっきりしていることが多いからです。
初期段階に物語を組み込んでいる場合もありますが、メインの単語や文字を追う程度の聞きがメインになります。
会話のかしょは「英語の雰囲気になれる」というふわっとしたアプローチでという意味で効果があります。
初期導入レベルのフォニックスや語彙動画の例:
・フォニックス(文字の名前+音+単語): アルファベットソング(子供向け)> フォニックス
・ABCソング(フォニックス単語の拡大):ABC Songs for Children > 13 Alphabet Songs
・ABCフォニックス単語の歌(英語の雰囲気導入):童謡と子どもの動画 > A~ZまでABCフォニックスの歌集め
初期導入レベルは「英語って面白そう!!もっと知りたい」という興味関心を誘う段階です。(※)
難しい理屈はさておき、英語へのモチベーション刺激としての聞き流し効果を見込むことができます。
(※)初期段階における英語導入のステップは「英語は遊んで学ぶ!今日から始める初心者おすすめ6ステップ」で詳しく解説しています。是非観て見てください。
中級段階:まずは理屈理解!視て聴いて理解してから聞き流す
あなたは英語教材などのテキスト本、使い込んでますか?
中級段階では、文法や単語の音声・音の変化など後々の基本になる理屈の理解がフォーカスになってきます。
つまり、この段階では、ある程度情報が集約された音源付きテキスト本の活用が効果的です。
そして、理屈理解の前準備が整った後で「聴き流し」を取り込むことでその効果を期待できます。
中級レベルは、単語力や基本的な文法法則・熟語表現に則って文章を訳ではなく意味として捉えられるようにステップアップする段階です。
頭で理解した内容を時々文字を思い浮かべながらリマインド的に繰り返し聴き流します。
文の中で対象とする単語を聞き取る、単語が並んだ時の音の変化を伴う英語のイントネーションに慣れるためです。
所々集中しつつ無理なくより長時間英語を聞き続けることで、英語のイントネーションやアクセントとそのリズム感を体感として浸透させることができます。
(※)中期段階における教材を使った英語リスニング上達のステップは「英語のリスニングができない!?上達する本2冊の活用のコツ」で詳しく解説しています。是非観て見てください。
上級導入段階:わかりづらいところにフォーカスして聴き砕く
英語の聞き取れなかった箇所、あなたはどう解決しますか?
どうして聞き取れないんだろう、、、、とまずは全体を繰り返し聞き直してみることが多いのではないでしょうか。
具体的にどの箇所が聞き取れなかったのかを特定することで、リスニングの効き砕きに入ることが可能になります。
先の英語リスニング、初めの頃は比較的単語も速度もわかりやすいです。
しかし後半になると、難しめの単語や「言いやすい」音への変化を伴う発音が多くなってきます。
例えばこの後半部、内容把握としての重要度は低いもののリンキングやディクテイションの頻度は多くなっています。
Next, you’re on a train. There are four non-native speakers from four different countries talking to each other. They have different accents. Do you think you could understand their conversation? Would it depend on whether they were from?
Finally, you’re listening to a news show on the radio or as a podcast. There are many different speakers, and of course, you can’t see them. They’re talking fast, using a lot of less common vocabulary, and changing topics often. How would you find this?
「would it depend on whether they were from?」は文法的な要素も多く「depend on」と言う熟語や「whether」の関節疑問文が使用されています。内容の解釈は前の文までの流れと連携し「英語で話している4人の出身の国よって会話の理解度に依存性はあると思う??」というような意味合いに答えの内容も可能性が広がり複雑なってきます。
その他、青字の箇所は「c:カ」と発音するイギリス英語の発音が特徴的です。
なお「news show」は「ニュゥショウと2つならぶ「s」が繋がっていてこの箇所のみでは意味を捉えにくいです。とはいえ、その後に続く「radio, potcast」と具体例で言い換えており、先を聞き進めることで内容を解釈できる場合もあります。
このように、できないところにフォーカスして聞き取りづらい箇所を読み砕くことにより、ピンポントで複雑になりがちなリスニングの要点をクリアにすることができるようになります。
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英語の習得は時間次第!?リスニングの理解と数執着は反比例
英語リスニング、早くできるようになりたいですよね。
とはいえ、「リスニングをできるようになりたい」との想いから無闇に数をこなしても聞き取りはできるようになりません。
英語は言語です。「わかる」という実感は、さまざまな要素を寄せ集めて組み合わせることで成立します
英語リスニングを理解に絡む要素:
・単語と文における「音」の理解
・単語・熟語と文の「内容」解釈
・文法と前後の単語の関連から「概要」を相対的に捉える英語脳
・発音の特徴変化(リンキング、ディクテーションなど)を相対的に捉える英語耳
・話者の発音の特徴を包括的に受け止める「慣れ」
まず、わかるところとわからないところを切り分けができるようになるまでのハードルがあります。
そして、切り分けができたら根気よく読み砕いて納得するまでのハードルがあります。
この2ステップを経て、さらに通しで聞き直し確認するというステップが「聴き流し」の段階です。
一見戸惑いますが、リスニング量の多さと理解度は反比例します。
リスニングのパーツを限定し時間をかけて「言いやすさ」読み砕きましょう。
英語の音をあなたのリスニング感覚に「しっくり」馴染ませることで、聞き流しの効果的活用が可能となります。
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まとめ:英語の聞き取りリスニングができるようになるには
これまで、英語リスニングのためのフォーカスポイントとその解釈方法を解説してきました。
・リスニングの最終的なフォーカスは「英語」そのものよりも「内容」
・リスニング概要を把握するには「詳細」よりも「キー単語」
・発音変化の聞き取りづらさは「言いやすさ」の観点から体感して落とし込む
・音声リスニングが聞き取れなかった時は先入観を和らげる他の情報源を取り込んで再挑戦
・英語リスニングの聞き流し効果を見込める段階は、習得レベルや音源の種類により異なる!
・聞き流しレベルは、基本を聞き流す初級・理解してから馴染む中級・聴き砕いてから確認の上級
・リスニングに慣れるにはじっくり時間をかけて読み砕く!数への執着と理解は反比例
英語は言語です。リスニングを「わかる」ようになるには、慣れや馴染みが不可欠です。
時にじっくり向かい合い、時に聴き流してリズムを感覚に浸透させ寄り添うことで、聞き流しの効果は実感できます。
ぜひ、あなたが違和感なく英語をそのまま理解するための英語リスニング練習、今日から始めてみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。