通貨記号、あなたはどのくらい読み解くことができますか?
換金所や海外紙幣でみるとはいえ、難しい記号でなんなんだろうと思うことは多いです。
また、同じドル「$」でもアメリカドルとカナダドルなど隣国であるがために「どっちの通貨表記!?」となることもあります。
とはいえ通貨記号、歴史的に数字やアルファベットと明確に区別する工夫がなされています。
この記事では、通貨の表記や記号、世界的通貨を具体的に紹介します。
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もくじ / Table Of Contents
通貨の単位:国コード2文字と通貨の種類を示す1文字の3桁
通貨記号と共に、通貨表記の文字や数字をみること、ありますよね。
米ドルであればUSD、カナダドルであればCADという表記です。
各国の通貨表記は、ISOで規定されており、2桁の国コード+通貨の頭文字1文字の3桁で構成されます(※)。
通貨記号には、アルファベットと明確に区別する意図として通貨記号には二重線を引いているものが多く見受けられます。
各国の通貨表記の例:
・$(dollar):USD(米ドル), CAD(カナダドル), SGD(シンガポールドル), NZD(ニュージーランドドル), AUD(オーストラリアドル)など
・€(euro):EUの国々の共通通貨(ドイツ, イタリア, ギリシャ, スペイン, アイルランド, フィンランドなど)
・£(pound):GBP(イギリスポンド), EGP(エジプトポンド), SYP(シリアポンド)など
・₪(shekel):ILS(イスラエルシェケル)
・ ₩(won):KRW(韓国ウォン)
・Rp(rupiah):IDR(インドネシアンルピア)
・R$(real):BRL(ブラジリアンレアル)
・₺(lira):TRY(トルコリラ)
・¥(yuen, yen):CNY(中国元), JPY(日本円)
(※)通貨コード参考:Currency Code
このように、同じ通貨記号でも複数の違う通貨を示すことがあります。
その他、イラクやクウェートなどのディナール「د」、カタールやイェメンなどのリアル「ر」などアラビア語を使った通貨表記を活用する国もあります。また、エジプトのように通貨記号のEGP(エジプトポンド)と現地呼称のギニー「ج.م」を双方紙幣に印字し活用している国も多いです。
一方、国際電話には国コードの数字表記を使用します。日本であれば「+81」という先端に来る数値です。ちなみに、ISOが定める国コードは2桁と3桁の2種類が定められ、統計数値など3桁の国コード表記を適用している指標あります。
国コードの例:
・日本(Japan):JP/JPN, 81
・アメリカ(United States of America):US/USA, 1
・カナダ(Canada):CA/CAN, 1
・イギリス(United Kingdom, Great Britain):GB/GBR, 44
・オーストラリア(Australia):AU/AUS, 61
・ニュージーランド(New Zealand):NZ/NZL, 64
・アイルランド(Ireland):IE/IRL, 353
・フランス(France):FR/FRA, 33
・シンガポール(Singapore):SG/SGP, 65
(※)国コード参考:country code
このように、国名と国コードはなんとなく似ており、重複しないようにISOで定められています。
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国際通貨って何!?国際取引や為替取引に使用される通貨とは
例えば海外のDuty Freeショップなど日本円がそのまま使えること、ありますよね。
使える通貨はなんでも良いわけではありません。
世界的に価値のある通貨だから他の国でも受け入れられるのです。
通貨は、モノの価値を示す手段の1つです。つまり、通貨に価値があるから通貨を介してモノとの交換が成立します。
世界的に取引に使用される通貨:(※)
・アメリカドル:USD($)
・ユーロ:EUR(€)
・日本円:JPY(¥)
・イギリスポンド:GBP(£)
・オーストラリアドル:AUD($)
・カナダドル:CAD($)
・その他:スイスフラン(CHF:Fr), 中国元(CNY:¥), ニュージーランドドル(NZD:$), メキシコペソ(MXN:$)
(※)International Currencies and Currency Codes
このように、日本円の評価は高く、外国為替の15%強を占めてることは驚きです。
日本円は偽札が少ないなどの理由から世界の信用度が高い可能性はあります。
とはいえ、米ドルとユーロは絶大的にその使用国数や取引ボリューム的に世界的に非常に強力な通貨です。
渡航先で現金から現地通貨化する必要がある場合、ユーロまたは米ドルからの換金が圧倒的に利便性が高いです。
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米ドルの相場:安定的価値を持つドル両替が生活基盤の国
ドルの円レート、いくらだろう。。。思うことありますよね。
日本円と米ドルの相場はかなり安定的で、長期的に見ても1ドル90円から110円くらいの間を推移しています。
通貨の為替レートは簡単に調べることができます。
通貨換算ツールの例:XE通貨換算ツール
実際に換金する場合には、都度手数料などがプラスされ相殺された金額が手元に残ります。
一方、米ドルにおいては、実質ドル化(dollarization)が機能している国があります。
ドル化とは、現地通貨の代わりまたは併存して米ドルが利用されることを指します。
インフレやデフレなど自国通貨の価値の大きく変動する国では、世界的に見た通貨の価値が安定的ではありません。
つまり、海外滞在者や駐在などにとって、支給される額の価値が大きく変動することを意味します。
従って、給与支給などは米ドルで支給し、必要に応じて現地通貨に都度換金することで安定的な生活を保証しています。
ドル化の種類:(※)
・公式的なドル化(Official dollarization):米ドルを自国の法定通貨と定め認められて利用する状態
・準公式的なドル化(Semiofficial dollarization):米ドルと自国通貨を併用して利用できる状態
・非公式のドル化(Unofficially dollarization):米ドルの流通が実質受け入れられており合法に流通している状態
(※)The U.S. Dollar’s Unofficial Status as World Currency
モナコなどカジノが盛んな地域などはドルがそのまま使える実情をイメージしやすいです。
実質、米国は30を超える国で公式通貨として認められ利用され、国際取引の決済高においても絶大的に過半数です。
このように、通貨の安定性は生活基盤を大きく左右します。
安定的価値を持つ米ドルやユーロの世界的優位性を理解することで、現地における備えの意識を変えることができます。
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仮想通貨とは!?ビットコインなどその種類と仕組み
あなたは、仮想通貨という言葉を耳にしたり実際に使ってみたことはあるでしょうか。
仮想通貨とは、米ドル、ユーロなどの通貨単位に依存しない共通のデジタル通貨です。
これは、狭義ではゲームなどのコインや特定の地域で使えるポイントに置き換えるとイメージしやすいです。
ビットコインに代表されるデジタル通貨は、世界的に経済活動を円滑に進めるために発案された世界共通通貨です。
国を跨ぐことによる換金などは発生しません。
つまり、発展途上国などにおけるドル化のような現象を起こさずに物の売買が可能です。
世界的な仮想通貨の例:(※)
・ビットコイン(Bit Coin, BTC:₿)
・イーサリアム(Ethereum, ETH:Ξ)
・ライトコイン(Litecoin, LTC:Ł)
・リップル(Ripple, XRP)
・エイダコイン(Cardano, ADA:₳)
(※)仮想通貨参考:Types of Cryptocurrency Explained
各国の通貨のように、仮想通貨においてもアルファベットに斜線や二重線でデザインされているものは多いです。
一方、便利で世界的に標準化されることとになることとその安全性は背中合わせです。
その暗号化や安全性の仕組みには「ブロックチェーン」という複雑な強固対策がされています。
このように世界共通への意識を高めることで、通貨価値やその安全性への理解を深めることができます。
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まとめ:世界の通貨と米ドルの相場とは
これまで世界のさまざまな通貨と米ドルの相場感を解説してきました。
・通貨の単位はアルファベット3桁:中でも$(dollar)記号を使う国は多数!アルファベット名で見分けよう
・通貨の記号は斜線や二重線のある$や¥の理由はアルファベット文字と明確に区別するため!
・国コード(2桁または3桁)も通貨単位(3桁)もISOで各国ユニークになるよう定めされている!
・国際取引や為替取引に使用されるメインの通貨はUSD($)、EUR(€), そして日本円(¥)!
・日本円の¥の通貨記号では日本だけではない!中国元(yuen)とも共通の通貨記号である
・米ドルは世界的流通率が高く価値が安定していることから実質「ドル化」が機能している国も多数!
・仮想通貨とは各国通貨に依存しない世界共通のデジタル通貨!記号に斜線や二重線を取り込んでいる通貨も
このように、通貨表記には文字や国を明確に区別するための細かな工夫がなされています。
また、通貨そのものには国際的な通貨表記と現地呼称を双方記載するなど生活に根付いた工夫も見られます。
中でも米ドルは世界的価値が安定しており国際通貨としても主要通貨として世界中に流通しています。
あなたにとっての利便性や必要性の観点から通貨に関するポイント、ぜひ意識してみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。