英語の発音は難しい。。そう思う人は多いです。
日本語と英語は、その語源が異なることから文法も文字もほぼ全く類似しません。
とはいえ、カタカナで示す外来語のように、発音は異なるものの身近な英単語は多いです。
耳から聞き文字を見て自ら発音するという「聴覚・視覚・味覚(舌や口)」をフル稼働することで、言語習得は格段に身近になります。
発音を確認する方法はたくさんあります。
この記事では、英語の発音のステップとその具体的な確認方法を5段階で解説します。
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もくじ / Table Of Contents
アルファベットの音に注目!英語の発音はフォニックスから
フォニックスってなに!?そう思いますよね。
フォニックスとは「文字と音」「文字から始まる単語」をセットにした学習法です。です。
文字の音を理解することにより、知らない単語も読むことができるようになります。
文字と音のセットの概念が曖昧なのは、日本語では「あ」は常に「あ」であることに起因します。
英語の「a」文字の場合、アルファベットの読み方は「エイ」ですが、発音は「ア」です。
この、アルファベットの名前と音の違いをセットにしたものが「フォニックス」の基本概念です。
フォニックスにおける音と単語の例:
・A / a:名前は「エィ」、音は「ア」、単語例は「apple(アップル:りんご)」
・B / b:名前は「ビィ」、音は「ブツ」、単語例は「basket(バスケット:かご)」
・C / c:名前は「スィ」、音は「クッ」、単語例は「cat(キャット:猫)」
・D / d:名前は「ディー」、音は「ドゥッ」、単語例は「dog(ドッグ:犬)」
・E / e:名前は「イー」、音は「エ」、単語例は「egg(エッグ:卵)」
・F / f:名前は「エフ」、音は「フッ」、単語例は「fish(フィッシュ:魚)」
・G / g:名前は「ジィ」、音は「グッ」、単語例は「goal(ゴール:目的)」
・H / h:名前は「エィチ」、音は「ハッ」、単語例は「house(ハウス:家)」
・I / i:名前は「アィ」、音は「イ」、単語例は「ink(インク)」
・J / j:名前は「ジェィ」、音は「ジュッ」、単語例は「juice(ジュース)」
・K / k:名前は「ケィ」、音は「クッ」、単語例は「kite(カイト:凧)」
・L / l:名前は「エル」、音は「ル(舌は前歯の裏)」、単語例は「lion(ライオン)」
・M / m:名前は「エンム」、音は「ンム」、単語例は「mask(マスク:仮面)」
・N / n:名前は「エンヌ」、音は「ンヌ」、単語例は「nickname(ニックネーム:あだ名)」
・O / o:名前は「オゥ」、音は「オゥ」、単語例は「orange(オレンジ)」
・P / p:名前は「ピィ」、音は「プッ」、単語例は「pine apple(パインアップル:パイナップル)」
・Q / q:名前は「キュゥ」、音は「クッ」、単語例は「question(クェッション:質問)」
・R / r:名前は「アール」、音は「ル(舌は喉元に巻く)」、単語例は「room(ルーム:部屋)」
・S / s:名前は「エス」、音は「ス」、単語例は「sky(スカイ:空)」
・T / t:名前は「ティー」、音は「トゥ」、単語例は「table(ティブル:テーブル)」
・U / u:名前は「ユゥ」、音は「ア」、単語例は「umbrella(アンブレラ:傘)」
・V / v:名前は「ヴィ」、音は「ヴ」、単語例は「violin(ヴァイオリン:バイオリン)」
・W / w:名前は「ダヴリュ」、音は「ウ(口を窄める)」、単語例は「water(ウォータァ:水)」
・X / x:名前は「エックス」、音は「クスッ」、単語例は「fox(フォックス:狐)」*xから始まる単語が少ない
・Y / y:名前は「ワィ」、音は「イ」、単語例は「yellow(イエロゥ:黄色)」
・Z / z:名前は「ジィ」、音は「ズ」、単語例は「zoo(ズー:動物園)」
このように、アルファベットの読み方と単語の中での文字の音は異なります。
アルファベットをきらきら星などの歌に乗せることは多いです。フォニックスでは、単語を画像にして単語を感覚的に捉えられるようになっています。
フォニックスソングの例:(※)
・Phonics Song: Kids TV 123 > Phonics Song 2
・ABC Alphabet Songs with Sounds: Phonics Song with TWO Words
・Eli Kids Nursery Rhymes: Phonics Son THREE Words
(※)YouTubeで「alphabet songs」「abc 歌」など検索すると、フォニックスソングを探すことができます。
英語の発音は、文字と音との紐付けが第一歩です。
フォニックスを活用して音を理解することにより、初めてみる単語の読み方が推測できるようになります。
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単語の音を確認!オンライン辞書を活用すると発音記号も
この単語どう読むの!?気になりますよね。
フォニックスでベースとなる音を理解できたとしても、アルファベットは前後の文字や位置により音が変わります。
例えば「i」は、単語の頭では「ink(インク)」のように「イ」ですが「hiking(ハイキング)」では「アイ」と発音します。
その、都度発音を確認できるアプローチの1つに、オンライン辞書があります。
辞書サイトにある「スピーカーマーク」を活用することにより、発音を確認しながら単語の意味や使い方を確認することができます。
例えば「 beautiful」という単語、カタカナでも「ビューティフル(美しい)」とほぼ和製英語です。
しかし、外来語がカタカナとして定着している単語は実は要注意です。
この場合、単語末尾の「l」は、ほとんど「ゥ」と聞こえます。英語の「l」の発音と日本語の「ル」の発声方法が異なるためです。この違いを確認できる方法が「スピーカーマーク」です。
ここでは、Google Translate(左)とweblio(右)のサイトを紹介します。
Google Translateは音声を、weblioは、音声と発音記号(※)を確認できます。
単語の発音を確認できるサイト:
・Google Translate: https://translate.google.co.jp/?hl=ja
・Weblio: https://ejje.weblio.jp
Google translateでは、対訳の日本語の方にもスピーカーマークがあります。日本語の発音を確認したい人は、日本語の欄の下部にあるのスピーカーマークが発音を確認するアプローチになります。
weblioは、オンライン辞書です。音声はスピーカーマークから確認でき、併せてアメリカ英語とイギリス英語の発音記号を確認することができます。
(※)発音記号は、見慣れない記号も出てきて初めは難しく感じますが、比較的アルファベットの概念を応用できます。特殊な発音記号の捉え方は「発音記号ってどうみるの!?英単語の読み方と練習のコツ8選」で詳しく解説していますぜひ見てみてください。
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フレーズや文の発音を確認!OS機能とスピーカーを活用しよう
単語はわかるのに、フレーズや文になるとどうして聞き取れないの!?そう思う人は多いです。
私もそうでした。なぜ知っている単語が聞き取れないのか。。。。焦ったく思った時期もありました。
でも、シンプルに話す人の声の強弱にフォーカスすることで、聞き取り度合いは格段に改善できました。
単語の音は、カタカナ表記と英語そもそもの違いや前後の単語とのつながりにより変わって聞こえます。
フレーズや文として音声を確認することで、音の変化を確認することができます。
OS機能の読み上げ設定では、音声の速度を調節することが可能です。あなたが聞き取りやすいと感じる速度で確認することで、効果的に発音を確認することができます。
例えば、以下の例文で音声を確認してみましょう。
・Where is the best place to visit in Japan?
・When are you coming?
・What did you say?
上の文をDeepLで音声確認すると次のようになります。
少しゆっくり聞いてみましょう。
どのように聞こえたでしょうか。赤字はアクセントの箇所、下線は単語から音が変わっている箇所です。
・Where is the best place to visit in Japan?:ウェアリズザベスップレイストゥヴィジッティンジャパン?
・When are you coming?:ウェンナァユゥカミン?
・What did you say?:ォワッディジュゥセィ?
疑問詞の「where」「when」「what」は特に、次の単語と音が繋がりやすいです。
上の例文でも「where is」は「ウェア イズ」ではなく「ウェアリズ」と「re+i」で「リ」と音が変わっています。同様に「when are」は「ウェン アー」から「n+a」が「ナ」に、「what did」は「t」が次の「d」吸収され「ッディ」となっています。
また、音声確認では文全体としてのイントネーション(リズム感)を確認することもできます。
上の文では、「where」 と「best」が強く発音されています。つまり、「どこ」が「一番良いか」がポイントです。間にある「is the」はほとんど意味はないですし、「place」は比較的はっきり発音されていることから「一番良い場所」を尋ねているということが理解できます。
(※)文を読み上げる機能は、PC(Windows, Mac)も、モバイル(iOS, Android)も、OSに備わっています。「Mac テキスト読み上げ 設定」などで検索すると、設定方法を調べることができますので、ぜひ試してみてください。OSに備わっている読み上げ機能活用の工夫については「OS機能で自由自在!!英語リスニング勉強法の5ステップ」で詳しく解説しています。
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話す国で音が変わる!?英語の発音を聞き比べてみよう
この英語は聞きやすい!でもこっちは聞きづらい・・・・そう思うことありますよね。
英語の音声は、人や国による違いに加えて母国語の発音も影響します。
英語話者人口は世界トップ、その約7割は非ネイティブです。
英語人口は、トップからアメリカ(US)・インド(IN)・パキスタン・ナイジェリア・フィリピン・イギリス(UK)と続きます(※)
英語人口の多さは、あなたが出会う英語の発音の話者の可能性です。の例えば人口を紹介する冒頭文を3つの音声(アメリカ・インド・イギリス)で確認してみましょう。音声はいずれもOS機能の読み上げ設定を活用しています。
発音確認のサンプル文:(※)
The following is a list of English-speaking population by country, including information on both native speakers and second-language speakers.
(※)source: List of countries by English-speaking population
まずアメリカの音声です。
続いてインドの音声です。
そして、イギリスの音声です。
どうでしょうか。今回の場合、アメリカの音声は音の高低や強弱がはっきりしています。イギリスの音声は少し強弱が抑えられており、インドの音声は高いトーンで連なるような発音になっています。
再度サンプル文を見てみましょう。赤字はアクセントの箇所です。
The following is a list of English-speaking population by country, including information on both native speakers and second-language speakers.
このように、音声の聴きやすさは、国や母国語による違いや性別による声のトーンで変化します。
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自分の発音を確認したい!英語としてどう認識されるの!?
自分の発音ってどれくらい通じるんだろう。。。不安ですよね。
英語の発音は、人と話すことが一番理解されやすいです。
かなり日本語が拙くても、ネイティブである日本人がある程度言葉を補って理解できるのと同じです。
とはいえ、あなたの英語の発音がどう認識されるかを確認することで、発音の正しさへの意識を高めることができます。
音声の確認には「マイクマーク」に注目です。あなたの話したことをスクリプト(文字)に書き出してくれます。
ここでも、Google Translateを活用できます。文字書き出しアプリの活用も効果的です。
左側のGoogle Translateでは、スピーカーの隣にマイクマークがあります。マイクへのアクセスを許可することで、音声を読み取って文字の欄に書き出してくれます。
右側のOtterアプリでは、マイクマークのある「Record」ボタンにより録音が開始され、同時に読み取った音を文字起こししてくれます。
あなたの英語の発音を文字として確認することで、正しい発音や見直すべき単語の箇所を理解することができます。
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まとめ:英語の発音を効果的に確認する方法とは
これまで、英語の発音を確認する方法を解説してきました。
・アルファベット文字の発音確認:フォニックスソングを活用しよう
・単語の発音確認:オンライン辞書の「スピーカー」機能を活用しよう
・フレーズや文の発音確認:OSや翻訳サイトの「スピーカー」機能を活用しよう
・国による発音の違いの確認:国は選べる!OS の読み上げ機能をフル活用しよう
・自分の発音の確認:文字起こしの「マイク」機能を活用しよう
英語の発音は難しすぎると感じているかもせしれません。
しかし「マイク」や「スピーカー」機能を活用して日々トレーニングを積むことは可能です。
ぜひ今日から始めてみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。