英単語が覚えられない。。。そんな悩み、ありますよね。
私もそうでした。語彙力がなかなか身につかない。。長い間悩んでいました。
今でも、ものすごく語彙力があるかというと、そういうわけでもありません。それでも、英語の会話や論文・本を読むときにほとんど知らない単語に出会うことは無くなりました。
今覚えば、英単語を覚える効果的なアプローチは、英語レベルによって異なります。
この記事では、英単語の覚え方のコツをその段階別に解説します。
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もくじ / Table Of Contents
英語レベルって!?効果的な語彙の増やし方はベースで変わる
あなたの英語レベル、どう表現しますか?
一概に難しいですよね。
とはいえ、例えば「英語の聞き取りできるといいなぁ」と思ったと仮定します。初期のほとんど何も知らない段階で英語ラジオをひたすら聞き流しても、それは雑音にしかなりません。
しかし、ある程度単語やイントネーションを理解してから英語ラジオを聞き流することは、次のステップへの良いトレーニングになります。ネイティブの英語を身近にしつつフォーカスを絞ってリスニングラジオを活用するアプローチが効果を促します。
これが、レベルの違いです。英語は、ベースレベルにより上達アプローチが異なります。
以降で、英語レベル別に効果的なアプローチを解説します。
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入門から初級:まずは馴染む!アルファベットから始める英語
英語を習い初めの頃のこと、覚えてますか?
日本語と英語は、その語源が異なることから文法も文字もほぼ全く類似しません。
初期段階では「楽しく触れる」ことが、以降のステップへの上達度に直結します。
まずは文字と単語をカードや歌などを活用して感覚的に捉えるアプローチです。
学校の教科として受動的に始める場合、英語に憧れを持って意志を持って始める場合、英語を始めるきっかけはさまざまです。
とはいえ、英語の入り口は常に文字であるアルファベットとその名前です。
日本語では50音の平仮名に該当します。そして、書き方、単語と続きます。
ここに、英語の場合は「音」という概念があります。
英単語は、音を紐づけることで読むことができます。
フォニックスによる単語の読み方への応用例:
・アルファベットの読み方:a(ア), b(ブッ), c(ク) , p(プッ), t(トゥ)
・単語の読み方:c+a+t = cat(キャァトゥ), c+a+p = cap(キャァプ), c+a+b = cab(キャァブ)
そして、これらの単語を画像などを活用して視覚的に単語と意味を捉えます。
日本語と違い、アルファベットは、文字の名前と音が常に同じではありません。
この、文字と音と単語をセットでリズミカルに覚えるアプローチに「フォニックス」があります。
フォニックスとは、「文字と音」「文字から始まる単語」をセットで学習するアプローチです。文字の音を理解することにより、初めてみる単語の読み方をある程度想定することができるようになります。
YouTubeには、フォニックスに関するさまざまな動画があります。Youtubeで「alphabet songs」「abc 歌」など検索すると、ABCソングを探すことができますので、ぜひ探してみてください。
少し長めの動画では、物語形式で基本の文型がさりげなく取り込まれています。
初級段階で共に学ぶ基本文法:
・主語:I / You / She / He / We / They / You / It
・疑問詞:who / what / where / when / how / why
・基本的な文:肯定文(is / are / can)、疑問文(do / does)、否定文( don’t / isn’t)
このように、入門〜初級段階ではアルファベットに関する単語をシンプルな文に紐づけます。
※初期段階で英語に馴染むためのアプローチについては「英語は遊んで学ぶ!今日から始める初心者おすすめ6ステップ」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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初級から中級:書いて覚える!熟語や前置詞の概念を捉える
学校の試験対策、あなたはどのように勉強しましたか?
英語という言語に対する音のリズム感に慣れたら、文の構造理解の観点から単語にアプローチします。
一般的な英語の「勉強」でいうと、この辺のイメージが強いと思います。
基本単語を詰め込む覚え方の例:
・単語帳を作って繰り返しカルタ的に繰り返す
・単語や文を読みながら繰り返し書き綴る
・教科書の例文を丸暗記する
・まとめたノートやテキストの配置で覚える
確かに、書いたり繰り返して見て覚えるとは効果的です。
とはいえ、これらの方法は範囲の決まっている学校のテストでは効果的ですが、実生活にはあまり紐づきません。
英語は、教科ではなく言語です。単語の概念を捉えつつ覚えることで応用力を養うことができます。
概念や感覚へのアプローチは、前置詞にフォーカスすると捉えやすいです。前置詞は、英文の中で頻出します。
概念別の前置詞:
・場所の概念:on / off / under / up / down / above / below / in / among / between / at
・時間の概念: after / before / during / now
・所有の概念:of / about / by / into / to / for / with
・共通:around / near / on / off / over
概念は、対訳ではなく図など描いて感覚的に捉えるよう意識することで、熟語の概念に応用させることができます。
さらに、熟語にその幅を広げます。概念では必ずしも一致しない前置詞とセットになっているものが多いからです。
前置詞を伴う熟語の例:
・前置詞の概念と酷似する熟語:belong to / depend on / come into / take off / sit on / come into / lots of
・前置詞の概念と一致しない熟語:looking forward to / look for / look after / as of / in spite of
そして、英文を読んでみます。下線は熟語に関する箇所、赤字は前置詞です。
一般的な英文の例:(※)
・タイトル:How to memorize new vocabulary faster: 9 tips
・冒頭文:No matter how good your grammar is, if you don’t know any words that you can use it with, you (literally) won’t get very far with your language skills: Vocabulary opens up doors to new worlds and makes learning fun and satisfying.
(※)source: How to memorize new vocabulary faster: 9 tips
この場合、冒頭の1文だけで前置詞が4つ、熟語が1つ登場しています。
また、単語の中には、入門〜初級で親しむシンプルな文構成や単語も多いです。該当を青字で示します。
・タイトル:How to memorize new vocabulary faster: 9 tips
・冒頭文:No matter how good your grammar is, if you don’t know any words that you can use it with, you (literally) won’t get very far with your language skills: Vocabulary opens up doors to new worlds and makes learning fun and satisfying.
前置詞や熟語とあわせると、全体の7−8割はカバーできていることがわかります。
あとは、少し高度な単語と文法的な構造の理解により、文の概要を理解できます。
中級段階で共に学ぶ基本文法:
・不定詞・動名詞(すること):to do, for doing
・関係代名詞(文での補足):that, who, whose, which
・間接疑問文(文での目的):who, what, where, when, which
・比較(より、一番):-er. -est
これを先の文に当てはめてみましょう。
【タイトル】
「how(どのように)」+「 to memorize(覚えること)」に「new vocabulary(新しい単語を)」+「faster(より早く:比較級)」でタイトルを理解できます。これは、文型で言うとSVOC です。
【冒頭文】
「no matter(問題ではない)」に「how(どのくらい:間接疑問文)」+「good(上手)」に「your grammar(文法理解)」+「is (が)」で前置きの箇所を理解できます。これは、文系で言うとSVCです。
さらに、補足の「if」以下では、基本文「you don’t know(知らない)」+「words(単語を)」でSVOの文型、続く「that(関係代名詞)」以下で再び「you can use(あなたが使う)」+「it」のSVOの文型が続いています。
基本5文型は理屈で考えるとややこしく感じることが多いです。しかし、実際の文章では必ず構成要素になっています。
このように、基本的な単語+基本的な文法+αの単語で、一般的な文章は大まかな概要を解釈することができます。
※中級段階で英語を気軽に捉えるためのアプローチについては「英語はさっぱりわからない!?苦手な理由と克服の入り口6選」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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中級から上級:分けて覚える!英単語を分解し例文を活用する
単語の語源や類似単語、まとめてみたことありますか?
基本の文法や表現を抑えると、単語を補いながらある程度の文章を読み解くことができるようになります。
上級に向けては、表現の幅や語彙のバリエーションを増やす英単語の表現力の拡大です。
英単語を分解して似た構成をパズル的に組み合わせることで、意味の理解幅を格段に広げることができます。
英単語は、3つのパーツに分けることができます。
英単語の構成:
接頭辞:pre-, con-/com-, ir-, in-/im-, im-, re-, ex-, dis-(意味が変わる)
接尾辞:-sion/-tion, -ility, -able, -ly/-lly, -ate, -al(品詞が変わる)
語根:ex) -duce-, -mit-, -port-, -press-, -form-, -tend-(変わらない概念)
ある程度単語のパーツを意識できるようになったら、専門用語の領域のコンセプトを捉えるアプローチも効果的です。
つまり、上の例でいうと「pay(支払い)」に関連する語彙をグルーピングします。
そして連想ゲーム的に、使う場面や関連言語をまとめます。
「バーコード」「チャージ」など、すでに日本語と化している単語もありますが、改めて英文字を意識することで、発音やアクセントを再認することができます。
このように、専門用語という観点で関連用語をまとめることで、より業界に特化した語彙力を強化することができます。
※英単語の構造から語彙力を強化するアプローチについては「英単語の覚え方!成り立ちや語源から辿る語彙力増強法5選」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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まとめ:英単語の覚え方!段階にあった語彙力拡大のコツとは
これまで、現状を踏まえた語彙力拡大のコツについて解説してきました。
・入門:アルファベット(英文字)と音を紐付けて、知らない単語を読めるようになろう
・初級:基本の文法でシンプルな文型(SV, SVC, SVO)を体感で使えるようになる!
・中級:描いたり単語帳を使うなどある種詰め込みのアプローチも効果的な段階
・中級:文中に頻出する前置詞の概念を感覚的に捉えよう
・中級:前置詞を伴う熟語にフォーカスを寄せて覚えよう
・中級:少し複雑な文型(SVOO, SVOC)や文法(関係代名詞、間接疑問文など)を捉えらるようになる!
・上級:単語を分割して接頭辞・接尾辞の特徴から語彙を拡張する
・上級:単語を分解した後根部を流用した単語の変化特性から語彙を拡張する
英単語の覚え方は、そのレベルによりアプローチが異なります。
それぞれのレベルで適切なアプローチを取ることにより、英単語の吸収率は確実に異なります。
ぜひ今日から意識して初めてみてください。
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最後までお読みくださりありがとうございました。