公用語が英語の国はこう浸透させる!バイリンガル育て方5選

Pocket

公用語を習うって何!?思いますよね。

日本は島国で単一民族単一言語、言語は日本語で人種は日本人です。

しかし、世界の国の中には多数の言語が散在し、従って公用語として英語を掲げる国がたくさんあります。

英語圏であるカナダの公用語はフランス語と英語、2言語をバイリンガルに話します。

とはいえ、この「バイリンガル」という言語への精通、どのように成り立つのでしょう?

この記事では、英語を公用語とする国の英語教育事情から、話せる英語への学習法を解説します。

→【期間限定】楽しくスラスラ!話せる英語を身につける方法を解説した全15話・5時間23分の動画レッスンを受け取る

公用語とは!?公用語に英語を掲げる国の事情とその特徴

公用語って何!?考えたことありますか?

日本ではなんの疑いもなく「国語=日本語=第一言語」で、公用語という概念すら薄いです(※)。

・公用語:ある国や地域が正式な「国語」として認められ、公用文の使用に定められている言語

・第一言語:国民が日常的に初めに身につけ日常的に使用する言語

(※)日本の公用語は日本語ではなかった!

しかし、世界の国の中には、第一言語と公用語が異なる国や公用語が複数ある国が数多く存在します。

そして、そのような事情の中では特に、複数言語を使いこなすバイリンガルやトリリンガルがなんでもなく可能になっています。

英語は言語です。複数言語を使いこなす事情の「普通」を理解することで、英語学習の概念意識は変えることができます

以降で、英語を公用語とする国を具体的に紹介します。

アメリカ:英語は事実上の公用語!15%は第一言語ではない

は?アメリカってどこでも英語通じるんじゃないの!?思いますよね。

はい。アメリカは英語を話す国の代表格で、人口の90%以上が英語話者です。

とはいえ、そのうち約15%の5000万人は第二言語として英語を習得しています。アメリカ南部やロサンゼルス周辺のスペイン語を第一言語とする人々が該当し、英語とスペイン語のバイリンガル話者が多いです。(※)

従って、アメリカ英語が地域によりアクセントの特徴が異なるのは第一言語にも影響しています。

その他、中国語やフランス語、ベトナム語やアラビア語などを第一言語とする人もいます。

(※)Languages of the United States

カナダ:公用語は2つ!フランス語と英語のバイリンガリズム

カナダって代表的な英語国でしょう!?思いますよね。

カナダも英語を話す国の代表格で、人口の80%以上が英語話者です。

しかし、何と第一言語として英語を話す人口は50%強、約30%を占める1000万人は第二言語として英語を習得しています。

そして、カナダの各都市やホームページなど至る所でフランス語と英語双方へのアクセスが非常に容易です。(※)

国として「バイリンガリズム」を掲げ実生活に浸透していることで、フランス語と英語の双方を流暢に話すことができる国民は多いです。また、カナダの英語はフランス語の影響を受けているという発音上の特徴もあります。

とはいえ、フランス語とのバイリンガル率は、家庭でフランス語を話す家庭の数により左右するようです。

その他にもマンダリン・スペイン語・タガログ語・アラビア語など、カナダでは多数の言語を話す人々が住む国です。

日常的に身近な言語の影響により、英語とのバイリンガル率は格段に上がります。

(※)Official languages and bilingualism

シンガポール:英語圏の代表格シングリッシュ!公用語は4つ

確かにシンガポールの英語って特徴あるよね。思うかもしれません。

日本からも比較的アクセスしやすい英語圏の代表シンガポール。何とその公用語は4つもあります。

とはいえ、シンガポールの英語話者は80%以上、40%以上が第二外国語として英語を習得しています。

英語が第一言語ではないにもかかわらず、英語をバイリンガルに話すことができるのには、教育制度が大きく関係しています。(※)

公用語としての英語は、歴史的にイギリス英語がビジネスなどで使われていたことが背景のようで、文法的にも正しい英語の教育が浸透しています。

さらに、シンガポールは、バイリンガル教育を国の政策としており、シンガポールの学校では英語の授業が日常的に取り込まれています。隣国マレーシアのマレー語や中国標準語のマンダリン、そして近隣国インド系のタミル語といった他の公用語も尊重され並行で学ぶことができる仕組みになっており、人々はその場の雰囲気や相手により話す言語を臨機応変に使いこなすようです。

このように、国を挙げての制作として英語を取り込むことで、シンガポールのバイリンガル率は非常に高い数値を保っています。

(※)Singapore Infopedia > Bilingual policy

南アフリカ共和国:公用語が11も!バイリンガル以上が基本

言語ってそんな簡単に使い分けられるの!?思いますよね。。。

南アフリカも、歴史的にイギリスの植民地であったことからイギリス英語が浸透しています。

とはいえ、英語話者の比率は30%強の約1600万人、20%以上は第二外国語としての英語習得者です。第一言語として英語を習得する民族はインドアジア系が極端い多く、約1000万人のうち85%以上が英語を第一言語として習得します。(※)

英語ができると仕事につきやすいなどの理由から英語を学ぶ人々は多いようです。実際、家庭での英語話者率は10%程度、相手に合わせて言語を変えるということが「普通」のこととして浸透しています。

アフリカには、歴史的背景から34の言語が存在し、第一言語として学ぶのは民族固有の言語であることの方が圧倒的に多いようです。

つまり、同じ国内でありながら話す言語が分散していることから、相手に通じる言語で話すという文化が浸透しています。

(※)The 11 languages of South Africa

フィリピン:7000以上の島120以上の言語!公用語は?

120以上の言語、、、、どうコミュニケーションとるの!?思いますよね。

フィリピンは7000以上の島からなる巨大言語の国で、家庭で話されている言語は混沌としています。。。

つまり、どの民族言語に合わせても通じないことで、敢えて公用語がフィリピン語と英語の2つ絞られたようです。(※)

タガログ語をベースとするフィリピン語は第一言語として学校やメディアに浸透しており、国家言語でもあります。

一方、英語はアメリカ英語を基本とし、中等教育以上などの教育現場で浸透しています。

フィリピンの英語話者は60%を超えますが、第一言語としての英語習得率は1%未満です。

つまり、ほとんどの英語話者は第二言語以降、ある程度年齢を重ねてから習得に至っています。

(※)Republic of the Philippines > Democratic Information

楽しくスラスラ!話せる英語を身につける身につける方法を解説した全15話・5時間23分の動画レッスンを受け取る

日本人は英語を話せるようになる!?国家環境にみる英語習得

日本人って、ほんとに英語話せないよね。。。そう思う人は多いです。

これまで、各国の英語事情を紹介してきました。

英語を話す国民性:

・アメリカ:英語は事実上の公用語!15%は第一言語ではなく、地域によりアクセントの特徴は異な

・カナダ:公用語は英語とフランス語の2つ!日常的な言語バイリンガリズムにより柔軟な英語適応が高まっている

・シンガポール:英語話者は80%以上!教育制度への浸透により英語をバイリンガルに話す国民性が浸透

・南アフリカ共和国:国の公用語は英語を含めて11言語!相手に合わせて言語を変えるマルチリンガルが「普通」

・フィリピン:7000以上の島120以上の言語!ほぼほぼ第二言語以降に学ぶ英語話者率が60%超え

残念ながら日本はこのどの国の事情にも全く該当しません。

つまり、日本に居ながらにしてある程度英語が話せるようになることへの難易度は極端に高いです。

とはいえ、日本国民の約15%、2000万人程度の人は英語を話すと言われています。

日本人が英語を話せるようになるためには、環境に頼らず、自ら英語に触れに行く積極性が必要不可欠です。

つまり、あなた自身が意識的に英語に触れるアイディアを駆使しアクションすることが、英語を身近なものします。

日常生活に英語を取り込む方法の例:(※)

・家での会話や生活に英語を取り込む:意識的に英語環境を作り英語を話すトレーニングを継続する

・テレビ番組やニュースに英語を取り込む:インターネットラジオやYouTube動画などで英語に親しむ

・教育の中に英語で学ぶ要素を取り入れる:インターネット検索などで机上で勉強した英語を「使って調べる」学習を取り入れる

・英語を話す環境に触れに行く(英会話、留学、海外旅行、英語を話す人々が集うコミュニティ参加など)

英語は言語です。あなたが日常やビジネスで使う単語は、言語に関わらず同じです。

あなたの気の持ち方とアプローチにより、あなたが英語を話せるようになることは不可能ではありません。

(※)独学で英語を話せるようになるための英語の鍛え方については「独学で英語脳!?英語を話せるようになりたい人の鍛え方5選」で詳しく解説しています。是非みてみてください。

→無料:楽しくスラスラ!話せる英語を身につける身につける方法を解説した全15話・5時間23分の動画レッスンを受け取る

まとめ:バイリンガルが育つ国と日本人にできる英語学習とは

これまで、英語を公用語に掲げバイリンガル以上の人が「普通」になっている国の事情を紹介してきました。

バイリンガルを育てる国事情:

・そもそもマジョリティが英語(アメリカ・カナダ)

・政府が英語を公用語に掲げ、国として英語の浸透を推進している(シンガポール・フィリピン)

・教育言語としての英語で学ぶ学習を柔軟に浸透させている(カナダ・シンガポール・フィリピン・南アフリカ)

・マルチリンガル・マルチ民族が当たり前で、共通に通じる言語として英語を定着させている(南アフリカ・フィリピン)

・テレビ番組などのメディアなどに英語を取り入れたものが多く組み込まれている(カナダ・フィリピン・南アフリカ・シンガポール)

あなたの日常に英語を取り入れることは容易なことではありません。教育制度や政府がリードしてくれる環境はないからです。

さらに、日本においては英語がなくても全く困らないという現実のギャップが立ちはだかっています。

日本における英語事情:

・言語は日本語で人種は日本人(英語にかかわらず他の言語は全てマイノリティ)

・政府や国は英語を教育教科として取り込んでいる(テレビ番組や公的案内文もほとんど英語サポートなし)

・日本人で英語を話し使うのは、企業やグローバルビジネスをしている一部の人々のみ(日本人の英語話者は約15%)

とはいえ、あなたが意識的に英語を日常に取り込むことで、より普通の感覚で英語を話す感覚を育てることは可能です。

ぜひ、あなただからできる英語を話す環境づくり、是非今日から始めてみてください。

→無料:楽しくスラスラ!話せる英語を身につける身につける方法を解説した全15話・5時間23分の動画レッスンを受け取る

最後までお読みいただきありがとうございました。

関連ページ