バイリンガル脳はこう育つ! 英語長文を読むコツと方法8選

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英語すらすら読めたらいいよなぁ。。。。思いますよね。

英文を読むとき、正確に読み取ろうと一言一句下手読みしがちです。

しかし、残念ながら日本語と英語は対にはなりません。

つまり、日本語の綺麗な文に訳しながら解釈しようとしてもいつまで経っても英文をそのまま読めるようにはなりません。

英文は、英語の文の構造を素直に前から読んでいきます。そしてコンセプトとして内容を解釈します。

英文を前から解釈しながら読み進めることで、英語脳としてあるがままの英語を取り込むことは可能です。

この記事では、読み進めながら即時に概要を理解できるようになるステップを順を追って解説します。

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日本語と英語は対にならない!英語を英語で理解するとは

英語がわからないから勉強するのに、日本語で理解しないでどうできるの!?思いますよね。

もちろん、単語や基本的な前置詞を抑えることは必要不可欠です。

中には「for」や「of」など概念的な単語はその意味を概念的に捉えることが難しい単語もるからです。

しかし、多くの固有名詞は写真などの画像と紐づけることで視覚的に捉えることが可能です。

そして、どんな文でも前から読み砕いていき、パーツパーツを理解して繋げることで全体を理解します。

日本語と英語は、その分の構造から、綺麗に文章にするには並び順がほぼ逆になります。

「英語を後ろから読む!」そう習うことも多いです。

しかし、英語を理解することとは、英語の文章を綺麗な日本語の文章に訳すことではありません。

例文で考えてみましょう。

英文理解の例)Why are the Dutch so good at speaking English?

日本語の綺麗な文章に訳そうとするとこのような順序で解釈することになります。

なんとなく後ろから読み並べますが見るからに複雑です。さらに解釈には文法や熟語の知識が伴います。

英文解釈に伴う文法知識:

・文型:主語(S)+動詞(V)+目的語(O)

・熟語:be good at 〜ing(〜することが上手)

・動名詞:speak → speaking(話すこと)

一方、英文を前から読み取る解釈では以下のようになります。

読み解く順序が変わっていないことは明らかです。

そして、このアプローチでは文法的解釈がほぼ不要です。単語から概念的に文の内容を解釈できます。

さらに、日本語にするとして「なぜオランダ人とても上手英語を話すのか?」と必要な助詞を補ってそれなりの綺麗な日本文にすることも容易です。

英語は言語です。日本語を文章として介さず英語の並び順からその概念を感覚的に捉えることで「英語を英語として理解する」ことができます。

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バイリンガル教育とは!?オランダ・シンガポールに学ぶ

なぜオランダとシンガポール!?思いますよね。

英語は世界中で話されている言語です。

そのバイリンガル教育率、ヨーロッパではオランダ・デンマーク・スウェーデンが7割越え、アジアではシンガポール・マレーシア・フィリピンが6割越えと非常に高い英語話者率を記録しています。(※1)

ちなみに、日本の英語話者率は約15%とまだまだです。

また、英語に限らずマルチリンガル、つまり2言語以上を使いこなす国としてもオランダ・シンガポールは突出しています。共に4つの公用語を掲げる言語に長けた国です。(※2)

以降で「前から読む英語」のステップでそれぞれの国の言語教育の特徴を読み解きましょう。

(※1)source: Which countries are best at English as a second language?

(※2)source: Most Multilingual Countries In The World

タイトルと冒頭文を読む:第1文リーディングによる概要把握

英語がズラズラ並んだ文、クラっとしますよね。

英語の長文に苦手意識を持つ人は多いです。

とはいえ、英語のブログや記事などの中には、比較的概要がシンプルにまとめられたものも多いです。

あなたが読みやすいと感じる記事を英語検索で探してその概要をザクっと読むことで、英語長文への苦手意識を克服することは可能です。

まずはオランダのバイリンガル事情を記事で読み解いていきましょう。(※)

(※)source: Why are the Dutch so good at speaking English?

オランダの英語話者事情(冒頭):

Do you speak English? Yes, we do! The recent EF English Proficiency Index placed the Netherlands first when comparing the English skills of 100 non-English speaking countries.

まず冒頭文です。英文は、一言一句全ての単語を理解することは不要です。

概要としてのキーポイントをパーツで捉えます。この場合のポイントはどこでしょうか。

Do you speak English? Yes, we do! The recent EF English Proficiency Index placed the Netherlands first when comparing the English skills of 100 non-English speaking countries.

この場合のポイントは太字の箇所「英語話す??話す話す!!」という積極的な会話。それから「Netherland first(オランダが一番!)」というキーワード、そして裏付けとなる「100 non-English speaking countries(100の英語が非ネイティブの国)」という評価基準です。

そして、それぞれ小見出しのタイトルと冒頭文を見ていきます。それぞれポイントは赤字の箇所です。

オランダの英語話者事情(キーポイント):

1) The Dutch don’t dub: The Dutch are surrounded by the English language from an early age through television.

2) A global mindset: This small-sized country with 17 million inhabitants living on 41,543 square kilometres beats many larger economies and ranks number 17 worldwide as far as their GDP is concerned.

3) Worldwide explorers: The Dutchies’ high rank in English proficiency also results from exploring the globe during their vacations.

4) Dutch vs. English: Last but not least, the Dutch can thank their ancestors for their exceptional ability to speaking English.

ざっと眺めたときに、わからない単語があるかもしれません。

上の部分でいると「dub」「surrounded」「economies(sconomy)」「explore」「ancestor(s)」あたりでしょうか。

英語に親しむ段階において「英英辞書で調べてみましょう」と習うこともありますが、実際の文書や記事では周囲の文で言い換えて解説されている場合がほとんどです。

まずはサクッと読み飛ばし、周りの単語から推測してみます。そして、より意味を確実に理解するために必要に応じて単語を調べます。さらに日本語の意味を理解したで、対象の文脈ではどうすんなり納得できるかを再度元の英文で考えます。

オランダの英語話者事情(キーポイント)の解釈:

1)吹き替え(dub)しない:幼少(early age)からTV(television)に親しんで(surrounded)いる

2)グローバル意識:経済(economies)が拡大しておりGDPランクは17位(rank number 17)

3)海外旅行(worldwide explorers):休み中(vacation)に海外に行く人が多い(high rank)

4)オランダ語と英語:言語類似性(thank their ancestors)から際立って(exceotional)英語を話しやすい(ability to speaking English)

つまり、タイトルになっているキーワードの箇所を冒頭文が解説しています。オランダ人が英語に強い理由が端的に4点にまとめられています。

「explore(探求する)」は世界探求=海外旅行、であり、「thank their ancestors(言語の祖先のおかげ)」は、語源のルーツが同じ=言語類似性と解釈するとしっくり理解できます。

そして締めの文です。締めの文では全体の総まとめかこの記事が目指す方向性がまとめられています。

オランダの英語話者事情(クロージング):

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この文では、Facebookリンクの紹介、つまり「DutchReview」社の広告であることがわかります。

小見出しを含む英語長文の読み方おさらい:

・冒頭文:概要としてのキーポイントをパーツで捉える

・小見出し:見出しワードと各冒頭文からキーポイントを掴む

・末尾:総まとめまたは作者からの紹介などの方向性を確認

英語でも日本語でも、長文の概要の掴み方は基本的に同じです。

そして英語だからわからない言葉があったときは、パーツとして日本語の解釈を取り込みます。

わからない単語へのアプローチ:

・周りの単語から推測する

・必要に応じて単語の意味を辞書で調べる

・日本語の意味を理解したで、対象の文脈ではどうすんなり納得できるかを再度元の英文で考える

冒頭と各タイトルのキーワード、そしてそれぞれの冒頭文を追うことで、話の概要を把握できます。

段落の冒頭文と最終文を読む:サンドウィッチであらすじ把握

とはいえズラズラ長い文章並んでるとどうしたらいいのか、、、、戸惑いますよね。

比較的読みやすい英文に慣れてきたら、少し長めの長文に挑戦します。

持ち必要な情報を抜き出す姿勢で望むことで、長めの文にも興味を持ちつつ読み進めることができます。

ではシンガポールのバイリンガル事情を記事で読み解いていきましょう。(※)

(※)source: How Singapore became an English-speaking country

読み解き方は同じです。概要としてのキーポイントをパーツで捉えます。ポイントは赤字の箇所です。

シンガポールの英語話者事情(冒頭):

タイトル:How Singapore became an English-speaking country?

冒頭文:Singapore was under British colonial rule for most of the 19th and 20th centuries, but few people outside an educated elite spoke English.

まずタイトルは「どのようにシンガポールは英語を話す国になったのか??」です。

そして、冒頭文「19世紀はイギリスの植民地であった」「英語を話す教育を受けることはほぼなかった」という過去の歴史から紹介は始まります。

小見出しのサブタイトルやキーワードがない長めの文では、各段落の冒頭と末尾の文にフォーカスします。それぞれポイントは赤字の箇所です。

シンガポールの英語話者事情(段落):

<第1段落>

冒頭文:In our EF English Proficiency Index research, Singaporean adults have, on average, some of the highest English proficiency levels in the world, coming in third place out of 88 countries, trailing only Sweden and the Netherlands.

最終文:Singapore is the only country that has improved significantly year on year since 2014 on the EF EPI.

<第2段落>

冒頭文:Singapore’s rise is inextricably linked to the first prime minister, Lee Kuan Yew, who led Singapore from 1959 to 1990.

最終文:In the 1960s, Lee’s government made this unique bilingualism compulsory in all primary and secondary schools.

やはりざっと眺めたときに、わからない単語はあるでしょう。

上の部分で言うと「proficiency」「significantly」「inextricably」「compulsory」あたりでしょうか。

とはいえ、辞書で意味を調べる必要がある単語は「compulsory(義務)」くらいです。他の難しめの単語は読み飛ばしても概要の理解には何も差し支えありません。

つまり、第1段落では「シンガポールは世界的に英語のレベルが高い」「88カ国で3番目」となっています。スウェーデンとオランダに次ぐという補足もあります。そして最終文で「2014年以降唯一伸びた国」とその希少性が示されています。

さらに第2段落では「prime minister(首相)」を務めた「Lee Kuan Yew」さんの功績が影響していることが頭出しされています。キーの年代は1959年から1990年あたりで、最終文では着任後ほぼすぐの「1960年に小学と中学でユニークなバイリンガリズムを義務化した」とあります。

シンガポールの英語話者の成長は、小中学の英語教育カリキュラムの工夫にあったことが理解できます。

第3弾落以降は段落が短くなっています。短めの段落では冒頭文のみで概要を掴めることも多いです。

シンガポールの英語話者事情(段落後半部):

<第3段落>

In 1987, Singapore became one of the first countries in the world to adopt English as the language of instruction for most school subjects, including math, science, and history.

<第4段落>

Subsequent curricular reforms in 1991, 2001, and 2010 have reinforced Singapore’s commitment to CLT and added a domain for “learning how to learn” through English.

<第5段落>

In 2011, Prime Minister Lee Kuan Yew established the English Language Institute of Singapore, charging it with the mission of driving “excellence” in English language teaching.

ざっくり読み進めると、年代毎に打たれた政策が紹介されいることがわかります。

つまり、1987年には学校の教科として数学・理解・歴史が英語で指導される(第3段落)ようになり、そのカリキュラムは10年毎に改正された(第4段落)旨が述べられています。

ここでの特徴は「reforms」「reinforced」「domain」「established」「charging」「driving」と「見直す・強化する」といった意味合いの単語が、表現を変えて繰り返し使われていることです。

「Lee Kuan Yew」さんの施策は継続的に強化さされ、2011年には「mission of driving(ドライブをかけるというミッション)」を掲げる大学の設立(第5段落)に達しています。国を挙げた継続的な英語教育の推進の過程を理解することができます。

とはいえ、ポイントだけ読み飛ばしていくと、第4段落の「CLT(上の太字部)」のように略語的な見慣れない単語が出てくることもあります。その場合は少し上の本文の中を探します。この場合第3段落の中間部に「Communicative Language Teaching (CLT) 」と解説されていることを確認できます。

そして、締めのポイント文です。

シンガポールの英語話者事情(まとめ):

“Few countries in the world have had one national leader who has so persistently and wholeheartedly advocated for language education as a key to both economic development and national identity”

ここは、少し大変ですが基本的に全てを読み解いていく必要がある重要な文です。上の段落までの全てが集約されています。

とはいえ読み解き方は常に変わりません。前から単語を並べてそのまま解釈していきます。

Few countries:そんな国はほとんどない

in the world:世界中で

・have had one national leader:リーダーがいた

・who has so persistently and wholeheartedly advocated for language education: 英語教育に熱心

・as a key to both economic development and national identity”:経済発展と国の個性として

このように、英文はどんなに長くても難しそうに見えても前から読み解くことが可能です。

段落で構成される英語長文の読み方おさらい:

・概要としてのキーポイントをパーツで捉える(全般的に適用できる)

・長い段落の場合:冒頭と末尾の文にフォーカスする

・短い段落の場合:冒頭文にフォーカスする

・煩雑に思える長い文:わからない単語は読み飛ばし、前から単語を並べてそのまま解釈する

英語の長文を概要を捉えながら読み進めることで、わからない単語があってもそのままコンセプトとして大枠を理解することができます。

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理解した英語を確認するには:英語文脈を理解するコツ

これまで見てきたように、記事などの英語長文は全ての文字を読み切らずとも概要理解は可能です。

とはいえ、全文の理解は本当にあってるのかな、、、不安になること、あるかもしれません。

全文の読解は、初めからトライすると疲れます。

まずはストーリーをざっと眺めてコンセプトを捉え、その上で冒頭から全文を読み進めることで、長文読解の理解度と速度は確実に上達します。

そして、読み取った単語を繋げて概要や感想を英文でまとめることで、読んだ内容の理解度を確認することができます。

早速、オランダとシンガポールの英語習得の秘訣をまとめてみましょう。

英語話者事情まとめの例:

<オランダ>

Netherland placed the first country in the world of its English skills in 100 non-English speaking countries based on 4 reasons; no dub, global mindset, worldwide explorers, and root and characteristic similarity.

<シンガポール>

Singapore became the third-highest English proficiency level in the world. Thanks to prime minister Lee  Kuan Yew, unique bilingualism compulsory spread out into all primary and secondary schools in the 1960s, and even established the English Language Institute of Singapore with the mission of driving ‘excellence’ in English language teaching in 2011.

このように、概要のコンセプトを掴んだ上で全文をおさらいしあなた自身の言葉でまとめることで、あなた自身の理解度を振り返ることが可能です。

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まとめ:バイリンガル脳の作り方と英語長文読解のコツ

これまで、英語バイリンガル率の非常に高いオランダとシンガポールにフォーカスし、その仕組みを英文読解を通して読み解いてきました。

・全般:概要としてのキーポイントをパーツで捉える

・小見出しがある長文:見出しワードと各冒頭文からキーポイントを掴む

・わからない単語:周りの単語から推測し、必要に応じて単語の意味を調べ、さらに日本語の意味を理解したで、象の文脈ではどうすんなり納得できるかを再度元の英文で読み解く

・長い段落の長文:冒頭と末尾の文にフォーカスする

・短い段落の場合:冒頭文にフォーカスする

・煩雑に思える長い文:わからない単語は読み飛ばし、前から単語を並べてそのまま解釈する

・末尾:総まとめまたは作者からの紹介などの方向性を確認

・解釈の確認:読み取った単語を繋げて概要や感想を英文で表現する!

英語とそもそも母国語のルーツが近く英語に親しみやすい環境が整っているオランダ、政府施作として積極的に小中学校の強化指導に英語を取り込んだシンガポール、日本とはずいぶん環境が違うように思えます。

しかし、Youtube動画な度を通した英語教材やや吹き替えなしの映画など、英語の情報を得ることは可能です。

そして、英語と言語ルーツが異なるマレー語や中国語などを母国語とするシンガポールで英語バイリンガル率を高めることができている実績は、ルーツが異なっても英語は話せるようになるという強力な裏付けです。

英語は言語です。さまざまな素材からフレーバーの異なる紅茶ができるように、例えルーツが異っても必ず英語は話せるようになります。

ぜひ、あなただからできる英語バイリンガル脳へのアプローチ、今日から始めてみてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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