一見そんなに変わらないと思うけど。。。海外の雰囲気に慣れてくると思う人は多いです。
とはいえ、ふとした拍子に「あれ!?えっと」と思うこと、時折出てきます。
この違いは同じ日本人の間でも起こます。人としての「合う合わない」みたいな感覚とも似ています。
しかし、人として以前に「文化として」と解釈ができることで気にならなくなることも多いです。
むしろその特徴に愛らしさや愛おしさを感じることも多くなります。
異文化は、その国に惹かれる理由であったり日本の「普通」という常識を変えてくれます。
この記事では、生活に根付いていて自覚が薄い傾向のある「異文化」について具体的に解説します。
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もくじ / Table Of Contents
パーソナルスペースという感覚:広い・狭いと感じる距離感
他人と話していて「おっ、、近い。。」と思うことありませんか?
人にはそれぞれパーソナルスペースという「心理的な安全地帯」の感覚があります。
このパーソナルスペースの距離感、ざっくりいって国によって異なります。つまり、あなたが「ちかっ」っと思う人の国は、日本よりもパーソナルスペースが狭い国の人である可能性があります。
他の人との物理的な距離に心地よさを感じられるスペース感とは、パーソナルスペースが保たれている状態といえます。一般的に子供は非常に近く大人になるにつれて一定の距離を好むようになります。
パーソナルスペースの種類:(※)
・親密距離: intimate(0-0.18ft: 45cm未満):恋人や親しい友人など近い関係性
・固体距離: personal(0.18-4ft:45cm〜1.2m):親戚や友人などと話すとき
・社会距離: social(4-10ft:1.2〜3m): 会社の同僚や知り合いと話すとき
・公衆距離: public(10ft+:3m以上):通りすがりや講演などの聴衆における距離感
(※)source: Rights and Responsibilities in Our Personal Space
英語で話す場合においても頻繁なのは、固体距離(Personal on friends)や社会距離(Social on colleagues)です。
日本人の固体距離感はだいたい1mくらいと比較的広めです。従って、固体距離の狭めの国の人と話すときには「近っ」と感じてしまうのです。
Personal space(固体距離)の国による指標:(※)
・狭め(60cm程度):メキシコ、アメリカ、イタリア、スペイン、ロシア、アルゼンチン など
・やや狭め(80cm程度):イギリス、カナダ、マレーシア、インド、韓国、中国、香港
・日本と同じくらい(100cm程度):トルコ、ハンガリー、サウジアラビア
(※)source: Which Countries Have the Smallest Personal Space?
つまり日本人はざっくり、アジア圏では「なんとなく近っ」、アメリカやヨーロッパでは「かなり近っ」と感じる傾向があるということです。
パーソナルスペースという感覚を理解することで、個人として話す時の無意識な不快感を和らげることができます。
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海外の家:アパートの間取りや生活スペースという感覚
日本の家はウサギ小屋、、、、聞いたことありますよね。
簡単にいうと、日本の家は一般的に狭いとされています。
そして、1Kや1DKなど一人暮らし的間取りの感覚は、比較的日本独特です。
建物全般にいえることですが、海外では天井が高く部屋を広く感じることが多いです。加えて住居の間取りは広く、3LDK以上くらいが一般的です。
これは、海外においては一人暮らしという感覚があまりないことに起因します。個人部屋のある家族居住が前提となっており、海外でアパートを借りる場合などは家賃が比較的高くつく傾向があります。
天井や間取りの広さは、駅や美術館の創りからも比較的容易に理解することができます。
伴い、家賃の出費を抑えるため留学などの際の居住には「シェアハウス」という考え方も浸透しています。
現地の人が住んでいるいえやアパートの複数ある個人部屋の1つを間借り、キッチンや浴室は共用で家賃払いします。
海外の住居の特徴:
・天井は高く部屋は広め
・間取りは日本では大きめの3LDKなど家族前提
・長期滞在者の場合シェアハウスは一般的に浸透
・キッチンにはオーブンや食器洗濯機があることも多い
日本でもだいぶ見かけるようになってきましたが、宿泊におけるドミトリーやホステルという感覚は、このシェアハウス的な考え方と関連しています。
また、日本には馴染みが薄い「オーブン」が備え付けのキッチンは広く浸透しています。そして、棚の構成やキッチンがコの字で広々としているなど、居住空間に対する概念は日本とは大きく異なります。
居住空間の概念を理解することで、プライベートと共有に関するパーソナルスペースに対する違和感を緩和することができます。
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環境問題:水の扱いや自然にやさしい商品という概念
お湯が出ない、、、、、海外で直面することがあります。
日本はガスや電気・水道などのインフラが整っており、日常生活において「無駄遣い」を意識することはあまりありません。その利便性は、夜間のライトアップや断水状況から見ても明らかです。
しかし海外ではその取り囲む環境や国民の自然配慮への意識から、水や環境への国民意識が異なることがあります。
環境に配慮した洗剤やシャンプーなどには「eco」や「earth」と明記されスーパーの棚に並びます。また、水不足を課題とするオーストラリアの都市などではシャワーの連続使用時間が制限されていることもあります。
とはいえ、日本は環境への配慮が比較的高めの国に該当します。
つまり、日本の常識のまま海外に赴くと「へ?」ということが起こります。
環境への配慮に関するランキング:(※)
・環境パフォーマンスがとても高い:デンマーク、イギリス、スイス、フィンランドなど
・環境パフォーマンスが比較的高い:日本、ドイツ、オーストラリア、アメリカなど
・環境パフォーマンスがほどほど:シンガポール、台湾、マレーシア、ブラジルなど
(※)source: Environmental Performance Index
ナイル川と共に生きるエジプトでは、古代「水の氾濫はその年の豊作を暗示する」としナイルの反乱を崇め増水度を測定していたという記録があります。
自然への配慮や自然との共存感は国や居住地域位より異なります。
自然と生活の共存や環境配慮への意識を高めることで、国特有の問題意識を理解することができます。
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ペットという概念:犬や猫を飼うことと共存すること
飼いやすいなら犬かなぁ、、、考えますよね。
犬や猫などを「ペットとして飼う」という考え方、実は国によりかなり異なります。
その保有率、日本は40%程度・アメリカで約70%・メキシコでは80%を超えるようです。
さらに、ヨーロッパなどでは動物保護の動きも積極的です。
一方、アジアやアフリカなど「動物を飼う」という概念がほぼない国もあります。
野生の犬や猫、時には馬までもがフリーマーケットや商店街を闊歩し、魚や野菜のおこぼれをもらっている光景を目にすることもあります。犬や猫が車のボンネットの上や下で昼寝をしていたり、オープンカフェの椅子に座り込んでいる様子などは、見慣れてくると愛らしくさえあります。
人々と動物との関係性を理解することで、自然や野生と共存・共生するという概念に馴染むことができます。
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宗教行事や暦:食生活や国の法律・祝日や有給の概念
日本は祝日が多い国です。
また、労働者の有休(有給休暇)や法律も国や宗教によって異なります。
日本の年間有休はだいたい年20日前後ですが、ロシアやイタリアなどヨーロッパでは年間有休が40日近くある国もあります。
また、イスラム教徒が大多数を占める国の中には、法律改正の時などイスラムの原理に反していないかを審査する過程を経ることもあります。
宗教や国に纏わる祝日の例:
・日本:年末年始、憲法記念日、敬老の日、文化の日、勤労感謝の日
・中国:正月、春節(旧正月:2月半ごろ)、労働節(5月頭)、国慶節(10月頭)
・キリスト教:Good Friday(キリスト受難記念日)、Easter(復活祭)、クリスマス
・イスラム教:ラマダン明け大祭(イスラム暦9月:Eid Al Fitr)、犠牲祭(イスラム暦12月:Eid Al Adha)
日本で年始やお盆が重視されるように、国にはそれぞれ宗教や生活習慣により祝日は基準日の概念が異なります。
滞在期間の街並みや人々に根ざした祝日にまつわる時代背景を知ることで、生活に根付いた国の文化をより深く理解することができます。
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まとめ:文化多様性や異文化を理解するということ
これまで、生活に根付いた異文化とその理解ポイントについて解説してきました。
・パーソナルスペース:国により「心地よく感じる相手との物理的な距離感」は異なる
・住居スペース:海外では家族向けが一般的で、滞在者のシェアハウスの概念があることも多い
・環境問題意識:インフラなど取り巻く環境とは別に、地球に優しい商品や水の節約の概念が浸透
・動物への対応:ペットという感覚、その辺にいる動物という感覚、国によりかなり異なる
・暦の概念:宗教行事や労働者の有休基準など生活に根ざした文化性が強く現れる
国の文化を理解することは、ある程度慣れるまで驚きを伴うこともあります。
とはいえ、海外の文化に触れ違いを認識することは、同時に日本の文化の個性を強く自覚することにも直結します。
ぜひあなただからできる異文化交流、今日から始めてみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。