英語のリスニングができない。。そう思う日本人は多いです。
とはいえ、日本は島国で独自文化性の強い国です。日常生活において英語リスニングが必要になることはほとんどありません。
あなたが英語のリスニングをできるようになりたい理由はなんですか?
リスニング上達の目的により、そのアプローチは異なります。
英語を使う環境や状況で役立つ単語が異なるからです。
私も英語のリスニングには長い間苦手意識を持っていました。初めはリスニングテストで、そして次は旅行でした。旅行先の景色への関心と共に、なぜか会話がしっくりこない。。。と悩みました。
でも、現地の雰囲気を快適に感じることができるようになるにつれて、英語の会話もスムーズになりました。
英語は教科ではなく言語で、日常に寄り添う文化です。現地の人々と楽しい時間を過ごすには、現地への関心のみならず、現地文化の理解が重要です。
この記事では、リスニングの目的5つに応じたアプローチを解説します。
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もくじ / Table Of Contents
即解決が優先!ビジネス英語におけるリスニング
ビジネスで英語を使うこと、ありますか?
仕事で重要なことは要点やポイントを抑えて意思疎通することです。
要点を抑えるにはリ別の方法での代替、ポイントを抑えるには専門用語の語彙の学習が効果的です。
要件理解が先決:リスニング不足は代替アプローチで即解決
リスニング強化へのアプローチはいくつもありますが、いずれもある程度の時間はかかります。
まずは、リスニングそのものを解決するよりも、別の方法で即解決するアプローチが効果的です。
ビジネスで英語が必要となる場面:
・片方向:メール、プレゼンなど
・双方向:電話、ミーティング、交渉など
ビジネスにおいて、英語はコミュニケーション手段でしかありません。
意思疎通と決断ができるためのアプローチとして英語を介しており、目的はビジネスです。
また、文字情報でのやりとりを仲介することで意図の共有が可能なことも多いです。
ビジネスで英語が必要になる場合の即解決法:
・英語のわかる人に立ち会ってもらい、要所要所での要約を介して意思疎通する
・Google検索など翻訳機能を介してメールで代替する
・図や概念フローなどの視覚情報からプレゼンのリスニング不足を補う
ビジネス英語リスニングの流れについていくための即解決法は、「英語リスニングのコツとは!?即解決する内容解釈法10選」で詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。
ポイント把握が先決:業界用語やキーワードにフォーカス
どのビジネス業界にも、専門用語がありますよね。
つまり、英語ができるても業界の話ができるわけではありません。
逆に、英語は拙くても専門知識や経験でがあることで語学を補うことができることも多いです。
ビジネスにおける業界用語の例:
・経理(accounting):balance sheet(貸借対照表), depreciation(減価償却), asset(資産), expense(費用), commission(手数料), interest(利息), headcount(頭数)
・物流(logistics):custom(税関), surcharge(通行料), quality control(品質管理), packing(梱包), invoice(送り状), letter of guarantee(保証状), letter of credit(信用状), lead time(発注から到着までの期間)
・製造(manufacturing):constraints(制約), capacity(許容範囲), buffer(余裕), acquisition(調達), customer satisfaction(顧客満足度), QCD(quality/cost/delivery:品質/コスト/納期)
・医療(medical):equipment(医療機器), side effects(副作用), symptoms(症状), diseases(病名), organs(臓器), ambulance(救急車), patient(患者), co-payment(自己負担金)
あなたのビジネス業界で頻繁に使用する専門用語を抑え、帳票や概念フローなどを活用します。
医療や建築では写真も効果的に活用できるでしょう。
キーポイントを抑えて意思疎通を図ることでビジネス目的を効率的に進めることができます。
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寄り添う学習を優先!英語力測定テスト対策のアプローチ
あなたが目標とするリスニングテストはなんですか?
リスニングを含む英語の試験にはいくつかタイプがあり、フォーカスする単語群が異なります。
つまり、ターゲットとするテスト向けの対策本や過去問から問題傾向を掴むアプローチが基本です。
とはいえ、リスニングテストには形式があります。下線は視覚で捉えられる情報です。(※)
リスニングテストの形式:
・画像の表現:写真が提供され、回答案を聞き取り、画像に適した選択肢を選ぶ
・短文:質問文を聞き取り、印字された回答から適した選択肢を選ぶ
・短めの話:会話や文章と質問文を聞き取り、印字された回答から適した選択肢を選ぶ
・短めの話:会話や文章の文と質問文・解答案を聞き取り、内容に適した選択肢を選ぶ
・長めの話:会話や文章と質問文を聞き取り、印字された回答から複数問の適した選択肢を選ぶ
・長めの話:状況と問題、選択肢が印字されており、会話や文章を聞き取り適した選択肢を選ぶ
・長めの話:複数問の選択肢が印字されており、会話や文章を聞き取り適した選択肢を選ぶ
(※)source: 英検 > 過去問、国連英検リスニング音声、TOEICサンプル問題、TOEFL練習セット、IELTS練習問題
このように、リスニング問題の多くは、視覚情報を併用した構成になっています。
そして、リスニングテストは、放送される順で考えられる構成にはなっていません。全文章を聞いた後に設問に向き合うとき、既に記憶は曖昧になっているからです。視覚情報を写真的に捉え、リスニング情報を聴きながら解くことで正解率は格段に改善します。
リスニングテストには、フォーカスすべきポイントがあります。そして、リスニング問題になる印字や画像は「読む」ためではなく、視覚的に捉えられる程度の情報量にうまく調整されています。
リスニングテストの解き方:
・画像が提供されている問題:Qの文を正確に聞き取る。回答文は絵に照らし合わせて正誤を判断する
・選択肢が印字されている問題:選択肢間の違いを視覚的に捉え、違う箇所にフォーカスしてリスニングを聴く
・状況が印字されている問題:文章は長めであることが多い。状況説明からかわされる会話をイメージしつつ、選択肢間の違いを視覚的に捉える。そして違う箇所にフォーカスしてリスニングを聴く
・印字がない問題:Q冒頭の単語にフォーカスする。回答は冒頭の疑問詞に該当するものを選択する
長文になるにつれて難易度は高く感じます。IELTSや国連英検のB級以上になると、長文はかなり長く関連の設問数も多いです。
しかし、リスニング問題は、基本的に上から順番に回答が得られる構造になっています。
回答の選択肢を視覚的に捉えることで、リスニングの話題とともに遷移しながら解くことができるようになります。
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日常単語と基本文法を優先!語学留学のためのリスニング学習
そして留学。短期であれ長期であれ、英語の上達に際して留学、考えますよね。
通常「語学留学」と呼ばれる語学上達を目的とする留学、実は、語学そのものよりも現地文化の刺激が強いです。
海外滞在とは、海外の日常に触れることです。目にしたものや感じたことを率直に言葉にする積極性を育てましょう。
日本人は比較的文法や語彙力の知識はあるものの、リスニングやスピーキングのバーバルコミュニケーションに弱い傾向があることから、英語力総合判断ではまずは基本文法のクラスに割り当てられることが多いです。
「日常単語1000とその例文!」などとといった基本をおさらいしつつ、日本との違いを好奇心で受け止めて興味を持つことで、海外滞在の時間は格段に貴重な楽しい時間になります。
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シーン別の英語定型文を優先!海外旅行向けのリスニング対策
海外旅行、いった先で困ること、ありますよね。
一方で、ほとんど英語ができないにもかかわらず、海外を点々としあちこちに友人ができる日本人もいます。
海外旅行は、海外の景色や文化、環境へのウキウキがでいくことが大部分を占めます。
そして、限られた日数での滞在、行動する箇所は限られています。
旅行本のシーン別単語などをおさらいし、どんな場所でどんなことを聞かれるのか想像力を育てることで、リスニングの意図をある程度推測しながら対応できるようになります。
海外旅行で英語を使うだろう場面と単語:
・空港や税関(airport):passport(パスポート), gate(搭乗口), transit(乗り継ぎ), take off(離陸), immigration card(入国カード)
・移動手段(transportation):train(電車), metro(地下鉄), taxi(タクシー), turn right(右に曲がる), on your left hand(左手に), upstairs(上の階), platform(プラットフォーム)
・宿(accommodation):check-in(チェックイン), breakfast(朝食), pick up(お迎え), drop off(降りる), morning call(モーニングコール)
・飲食(restaurant, cafe):menu(メニュー), drink(飲み物), smoke(喫煙), check(会計), toilet(トイレ), tip(チップ), credit card(クレジットカード), cash(現金払い), booking(予約)
このような場面では、定型の文章表現があります。
海外旅行で頻発する定型表現:
・空港:How long will you stay?(何日滞在予定ですか?), What is your purpose of your visit?(滞在目的はなんですか)
・移動:How can I get to 〜?(どのように行けますか?), How many stops from here?(いくつ目の駅ですか?)
・宿:Is there any 〜 around here?(周りに何かありますか?), what do you recommend to eat tonight?(食事は何がおすすめですか?)
・飲食:I would like to have 〜 ?(こちらお願いします), Can you make it take away for me?(お持ち帰りできますか?), Can we have a table for three ?(3人用の席はありますか?)
現地には、現地の名物レストランやグルメがあります。特に英語圏でない場合には、発音が難しいことも多いです。
現地の特産品などはガイドブックや指差し会話帳を持参し、写真で意思疎通を図ることも効果的なアプローチの1つです。
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英語で話せる友達を作りたい!文化や特徴への関心が第一歩
英語を話せるようになりたい、そう思う人は多いです。
ペラペラ喋られるとかっこいい!ネイティブっぽく話したい!そんな憧れもあると思います。
英語は言語です。その国に根付いた文化や個性に触れる貴重な機会です。
「英語の会話って、テンション高っ」って思ったこと、ありませんか?
それは、言語で使う波長が異なるからです。日本語の波長は低く125〜1500Hz、一方英語は2000〜12000Hzと高く、その波長が交わることはありません。
つまり、日本人が英語で話す時には、声のトーンを意識的に高くすることをおすすめします。
低い声は外国人にとって聞き取りにくく、滑舌の曖昧さを伴って意思疎通を困難にしてしまう可能性があります。
とはいえ、日本滞在者は、日本人がどれくらい英語のリスニングやスピーキングに苦手意識を抱えているのかをよく理解しています。特に日本国内では、カタコトの英語や日本語でコミュニケーションが可能になることが格段に多いです。
まずは相手の国や文化に興味を持って話しかけてみましょう。
そして、躊躇せず「what did you say?(なんていったの?)」「could you say it again? I didn’t get it(なんていったの?分からなくて。)」と気軽に聞き返しましょう。
また、お店などでは周りが騒がしいこともあると思います。そんな時は「can you show me?」など、文字や写真で伝えたいことを共有する工夫をすることも、拙いリスニングを補う効果的なアプローチです。
何はともあれ、友人と英語で話すには、まず人への興味であり、あなた自身の魅力です。
日本人と友達になるのと同様、気軽な気持ちでコミュニケーションに試みることで、互いに関心深い発見をしながら仲良くなることができるようになります。
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まとめ:初心者からできる英語リスニングへのアプローチとは
これまで、英語リスニングへのアプローチのコツを解説してきました。
・ビジネスリスニングの解決法:わかる人の手を借りて要件は掴み、業界専門用語の聞き取りフォーカスする
・英語力測定テスト対策:視覚情報を写真的に捉えてリスニング情報を聴きながら解く即時性を鍛える
・語学留学対策:日常英語や基本文を使って目にしたものや感じたことを率直に言葉にする積極性を育てる
・海外旅行対策:シーン別の単語や言い回しを抑え、現地特産のメニューや商品は写真や地図で代替する
・友達を作るためのアプローチ:現地の国の文化や英語のトーンに寄せて気軽に構える
英語のリスニングにはコツがあります。
とはいえ、日本に滞在している外国の人々は日本人が英語のリスニングやスピーキングに極端に慣れていないことを理解しています。
恥ずかしがらず、わかったふりをせずにそのままのあなたで、ただ少しだけ波長をあげて話すことで、率直なコミュニケーションが可能となります。
ぜひ今日から始めてみて下さい。
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最後までお読みいただきありがとうございました。