プレゼンテーション英語!資料の作り方と話し方のコツ7厳選

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英語でのプレゼンテーション、緊張しますよね。

プレゼンは、視覚・聴覚・言語の伝達情報をフル稼働で伝えるコミュニケーションにおける手法です。

同じ資料でもプレゼンテーションにより、その印象は大きく異なります。

また、ストーリーを理解できる資料である必要はありますが、資料を読み上げるプレゼンではプレゼン効果を期待できません。

つまり、視覚・聴覚・言語それぞれにプレゼンを効果的にするためのコツがあります。

この記事では、プレゼン資料の作り方、話し方、そして言葉の使い方のコツを具体例をあげて解説します。

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プレゼン資料のテンプレート:デザインは見やすいものを活用

プレゼン資料の表紙や背景、迷いますよね。

とはいえ、プレゼンは内容を伝えるものです。背景や表紙はシンプルなものを選択しましょう。

プレゼン資料テンプレートの基本:

・文字の読みやすさを優先!内容理解に集中できる背景や色合いを選択しよう

・色のコントラストに注意!背景色が賑やかすぎると文字に集中できない

・文字のベースは黒またはダークグレーを推奨!黒系の背景に白文字のレイアウトもありますが目が疲れます

プレゼンのフォーマットは、内容の要領を捉えやすく、かつ的確にフォーカスポイントを伝えるためのものです。

例えば以下のテンプレート、あなたはどれを見やすく感じますか?

プレゼンテンプレートの比較:

①:インパクトはあるが、白字は比較的読みづらく目が疲れる

②:シンプルで見やすくビジネスプレゼンにおすすめ

③:レイアウトは綺麗だが途中で背景と文字の色が入れ替わり編集調節しづらい

④:比較的シンプルで見やすい。床のニュアンスなど、建築系やデザイン系などの業界には効果的な可能性もある

プレゼン資料は、要点を端的に伝え、コンセプトを視覚から共有するためのものです。

目に疲労をもたらす色使いを避け、内容にフォーカスできることを優先しましょう。

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プレゼン資料の構成:もくじとフォーカス数を必ず伝えよう

プレゼンのテーマを敢えて伝えること、忘れていませんか?

プレゼンの準備をしているあなたは、当然テーマに夢中です。

しかし、リスナーの方の中には概念が浸透していない場合も大いにあり得ます。

初めて本を開くとき「どんな構成になってるんだろう!?」と、もくじをみますよね。

プレゼンも同じです。テーマやもくじページを設けることで、ストーリー展開のイメージを共有することができます。

そして、スライドの冒頭に「何のためのスライドなのか」「その内容はいくつあるのか」を言葉で伝えます。

スライドの紹介の定型:

・today’s topic is about ‘xxxx’ (テーマを伝える)

・this is / next is about ‘xxxx’(スライドのタイトル)

・this topic consists of three[number of topis] points / there are three points on this topic.

このように、資料を見る前に資料の前提を共有することで、スライドの内容への解釈への理解度は格段にスムーズになります。

1枚のスライドで定期するポイントは3つ程度が最適です。人の記憶力は数が多くなると分散してしまうからです。資料は、最大でも5つ程度の箇条書きでまとめることをおすすめします。

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プレゼン資料の作り方:プレゼンテーションの意味とは

あなたがプレゼンに期待する効果はなんですか?

プレゼンの場に参加するという時点で、リスナーはすでに注意を払っており、興味を持っている状態です。

プレゼン効果を意識することによりにより、印象付けや納得度合いの効果は顕著に異なります。

プレゼンの目的の例:(※)

・戦略決断を仰ぐ:社内プレゼンにおける投資決断、他社タイアップ企画などの交渉プレゼン

・理解を深める:新商品紹介、セールス商品案内、商品比較など選択肢の紹介

・問題解決提案:課題と解決案の整理、及び解決策アプローチへの認識合わせなど

・進捗共有:現時点と今後の方向性の認識合わせや各自のタスク状況の共有

(※)英語プレゼンの具体的フレーズや効果的に活用できる英単語については「英語プレゼン!始め方・終わり方4種の構成とフレーズ20集」で詳しく解説しています。是非みてみてください。

以降で、それぞれのプレゼン目的に応じた資料作りのコツを紹介します。

決断を仰ぐには:比較チャートを活用!プロコン判断サポート

プロコンって何!?初めはそう思いますよね。

プロコンとは、「pros and cons(長所と短所)」を意味します。メリデメ(merit and demerit)とも酷似した概念です。

ビジネスで望ましい姿勢として「win-win」という考え方はあります。とはいえ、この「win」は無防備に全てが良いということではありません。

例えば、ビジネスの生産管理指標であるQDC(quality, delivery, cost)で考えてみましょう。一般的に「品質(quality)」の良さの担保を最優先すると「納期(delivery)」までの時間はかかり「工数(cost)」も嵩みます。この場合、prosは「品質を担保できること」、consは「時間と費用がかかること」です。

プラスマイナスを総合して結果的に「win」と判断できるかの材料を揃えるポイントの1つに、pros and cons比較の概念を活用できます。

チャートを示す際には「comment」欄のような自由入力項目で、結論をサポートする見解を述べることをおすすめします。

例えば、携帯電話の契約プランなどイメージすると良いでしょう。料金チャートのところに「どんな人にオススメ!」かを記載されているケースは多いです。(参考:Softbank > 料金プラン

例えば通話オプション、1分以内の通話無制限で800円は「短めの通話が多い方にオススメ!」であり、24時間国内通話かけ放題で1,800円は「たくさん電話する方にオススメ!」です。この「オススメ」が「一次見解」に該当します。

比較チャートを使うことで、対応案を相対的に比較した上で、どういう傾向に適しているのかを端的に示すことができます。

理解を深めるには:比較表やワークフローイメージをサポート

もっとよく知りたい。そんな時にあなたが気にするポイントはなんですか?

これは、理想を描く時に、そこまでの必要なステップを考える工程をイメージするとわかりやすいです。

どの工程をどう踏むとどこに辿り着くのか。

その概念図から全体構想をイメージすることで、アプローチの選択肢への想い入れ度合いをクリアにすることができます。

問題解決判断を仰ぐには:判断材料をポイント化!評価比較をサポート

問題解決を促すにはさまざまなアプローチがあります。

例えば、問題を客観視する手法として数値換算します。そして、各項目の総合点数を比較します。

この可視化指標の比較にもパワーポイント資料の活用は効果的です。

上の表は、案A,B,Cを3つのimpactの観点で比較した例です。それぞれS,M,Lで評価し、さらに「points」で数値を合算しています。

この際、数値化の根拠を凡例表記することを意識します。今回であれば右下の「※L: 3, M: 2, S: 1で算出」が該当します。凡例補足をつけることで、資料だけをみても理解することができます。

このように、判断指標としてポイントの最も高評価(メリットが多い)または低評価(リスクが少ない)を基準としてアプローチを決定づける判断をする目的においても、パワーポイントでのビジュアルアプローチは効果的です。

その他、問題解決型の視覚的アプローチには、フィッシュボーン分析(原因とその関係を芋づる式にネスト構造で可視化する)、競合比較分析(競合と比較した優劣を明確化する)といった分析手法も効果的に活用できる可能性があります。

進捗共有には:全体像と現状を明確に!タイムラインサポート

進捗共有の目的、意識したことありますか?

進捗共有には、主に2つのパターンがあります。詳細共有と、概要共有です。

詳細共有は直面している内容の共有で相互理解ができますが、概要共有はフォーカスを絞った要点伝達意識が必要です。

概要共有とは、全体像の中で今どこにいて、どんな課題を解決する必要があるのかの共有です。

例えば、全世界の中で日本がどういう位置付けにあるかを説明するとしましょう。

プレゼン資料では、順を追って理解するために明確に視線を推移する番号を付与するとわかりやすいです。

そして、それぞれのタスク状況を説明します。上のグラフの場合だと、直近完了した①の報告、現在進行形の②と④の状況、そして、直近開始した③の状態などを共有する流れになるでしょう。

このように、番号を付与することにより、リスナーが番号順にストーリーを追う意識をサポートすることができます。

視覚的インプットまとめ:比較チャートやスケジュールの活用

これまでみていたように、プレゼンテーマにより効果的な視覚的アプローチは異なります。

視覚から効果的なアプローチ:

・決断を仰ぎたい:pros & cons の比較チャートで違いを可視化しよう

・理解を誘導したい:ワークフローやアクションステップを明確にして行動意識を触発しよう

・問題を解決したい:重要度などを数値化して優先度を比較しよう

・進捗共有:全体像と現在位置を明確にしてタイムライン認識を合わせよう

このように、視覚からのアプローチには、目的に応じてアプローチが異なります。

また、パワーポイント資料の構成や記載内容は、端的に示すよう意識しましょう。

フォーカスポイントを明示する場合は、他の文字を極力隠さないよう注意します。アニメーションもおすすめしません。動くことで気が散りますし、アニメーションなど伝えたいメッセージを上から被せることで資料の情報が欠落します。

右のサンプルは、「日本の英語話者の率が低い」ことを結論としてアニメーション表示した例です。プレゼン中は結論を強調づけることができますが、資料はアニメーション結果の最終形のみが残ります。グラフそのものが見えなくなってしまっていることがわかります。

この場合、結論として強調したいことは次のスライドに箇条書きで記載します。そして、この状況に対して日本はどう向かうことが望ましいのかなどの方向性とともにストーリー展開します。

効果的な視覚効果を意識することにより、プレゼンテーションの説得力を各段位向上させることができます。

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プレゼンテーションのコツ:視線と間を意識して話そう

プレゼンのとき、プレゼン資料に夢中になってませんか?

プレゼンは、リスナーのモチベーションを誘うために行います。あなたが話すことが目的ではありません。

つまり、リスナーの様子や反応を見てピントをあわせることで、リスナーからの注目度は顕著に向上す。

プレゼンのトークにおける聴覚効果の活用:

・「間」の活用:キーとなる単語の前後に空気をためて重要度を強調しよう

・クリアな発音への意識:単語は少なくて良いので、強調ポイントがわかるようクリアな発音を意識しよう

・強調ポイントへの意識:強い音は印象に残る。キーとなる単語のイントネーションを意識して伝えよう

コミュニケーションにおける情報源は、55%が視覚から、37%が聴覚からと定義づけられています。(メラビアンの法則:The Mehrabian formula for communications

聴覚からのインプットへの意識を高めることで、コミュニケーション伝達の約4割を補うことができます。

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英語ビジネスプレゼンまとめ:端的にわかりやすく!

これまで、英語のビジネスプレゼンを前提に8つのポイントを紹介してきました。

英語ビジネスプレゼンのポイント:

・テンプレート:デザインは見やすさを優先!目に疲労をもたらす色使いを避け内容にフォーカスできる配慮を

・資料構成:表紙の次は「もくじ」の1枚!資料のみでもストーリーを追えるようもくじの項目をページ展開する

・資料の作り方:基本は箇条書き!トピックは2〜5つに抑え、極力文章にはしない配慮を

・資料の見せ方:視覚効果は55%!比較チャートやフロー図、スケジュール線表などを効果的に活用しよう

・視覚NG:スライドの文字を隠さない!!補足コメントやアニメーションを使う際は情報を隠さない配慮を

・話し方:聴覚の情報は37%!ページの紹介「this is about」とフォーカス観点の数を冒頭で明確に伝えよう

・話し方NG:読み上げるプレゼンなら資料で代替できる!プレゼンの主旨はポイントを伝えること

プレゼンにはコツがあります。これらのポイントを意識することで、ビジネススキルとしてのプレゼン効果を期待できます。

ぜひ今日から意識して始めてみてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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